語り手(スレ主) 2023-01-19 18:17:24 |
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【闇ノ国_テネリタス〈住宅街〉[シグキン、バチキン]】
>セル|住宅街ALL
思いっきり目の前で大声を叫ばれ、動揺するシグキンとバチキン。「人間が恐ろしい」なんて初めて聞いたくらいだ。
自分達は人外ではあるものの、人間達からは親切に接してもらっていることがほとんどで、襲われたりなんて滅多になかったからだ。シグキンはあまり理解できていない様子だったが、バチキンは困り眉になりながら呆れ顔になり話す。
バチキン「人間が恐ろしい?何言ってんだバチこいつ」
モブ住民「は、はぁ!?」
シグキン「バチキン、気持ちはわかるが一回静かにしてくれ。…突然聞いて悪かった。…聞かせてくれ。なんでそんなに人間が恐ろしいんだ?」
シグキンからしたら無理もない反応ではあるのだが流石に失礼である為バチキンに対して静かにするようにいった後、突然人間について聞いて悪かったと謝罪しつつ何故人間が恐ろしいのか、一番肝心な場面を聞くことにした。
住民は暫く言うのを躊躇っていたのか黙っていたが、暫くすると重い口をゆっくり開き話し始める。
モブ住民「…はあ、わかった。お前ら本当に何も知らないんだな…いいかい?
この『テネリタス』という国はな、ずーっと『ルメンクス』っていう隣国の人間達によって、罪の無い魔物達が巻き込まれて、酷い時は殺されたりするんだ!!」
それを聞いてシグキン達はこの国が『テネリタス』という国であること、
そして隣国にあると思われる『ルメンクス』という国に住む人間によって魔物達が襲われ、酷い時は殺されてしまう、ということがわかった。シグキンもバチキンも聞いたことがないどころか、自分達の世界にはそんな名前もなかった為、再びここが自分達と違う世界である事を思い知らされる__
とは言えほぼ分かりきっていたようなものではある為ショックは受けなかったが、一番気になったのは誰がどのようにして自分達をここへ連れてきたか、である。
バチキンはその話を聞いて目をまんまるくしながら反応する。
バチキン「こ、殺す!?物騒バチねそいつらは!許せんバチ!」
シグキン「オメーも人のこと言えねえだろ…
で?人間の奴らはどういう了見でお前らを襲ってんだ。」
モブ住民「し、知らないよ。僕も引っ越して間もないんだ、でも人間には会ったことがある。僕を見つけた途端追いかけてきて、武器を振るって迫ってきたんだ!今でもあの人間達の恐ろしい表情は覚えてるよ。
僕はただ平和に暮らしたいだけなのに…ううぅぅぅぅ…」
バチキンの反応に対しシグキンは「お前も人のことが言えない」とツッコミつつも人間達はどうして魔物を襲っているのか聞いたものの、どうやらこの住民は引っ越して間もない様子らしく、人間達には会ったことがあり、見つけた途端追いかけてきた、などという話を聞き、モブ住民は襲われた時のトラウマが残っているのか声を上げて泣き出してしまう。
それを見たシグキンはあわてつつも、
シグキン「あーあー、そう泣くなよ!…よしよし、わかった。話してくれてありがとな。」
と、発言して慰めようとしたが__
モブ住民「もういやだ!!ぼくおうちかえる!!!」
と、限界になったのか走って家に戻って行ってしまった。シグキンは肝心なところが聞けずむず痒くなってしまったが、こればっかりは仕方がない。
バチキン「いっちゃったバチ…」
シグキン「…良かったのか悪かったのかは微妙だが、一応情報は得られたな…肝心な所は分からずじまいだが。」
バチキン「いや~あの時私が声を掛けていなかったらずっと彷徨っていたバチよ!!感謝するがいいバチ、シグキン。」
シグキン「たまたま話しかけただけだろーが、つーかお前はそんな器用なことできねーだろ。」
と、漫才のような会話を終えた後に再び住民を探し始めて。
(/問題ありません!合わせて下さりありがとうございます!)
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