【ALL版権/版権オリ、完全創作あり】光ノ国と闇ノ国の訪問者【日常＋戦闘＋探索】

【光ノ国_ルメンクス〈住宅街→市場〉［夏菜子］〈市場〉［カリア］】

>アルファ06|市場ALL

［夏菜子］

夏菜子「わぁぁあっ、すごいっ！」

背中に乗り、移動が始まる__その目まぐるしい動きに目を回してしまいそうなくらい速く、そして俊敏な動き。声を出す余裕こそないが、それでも彼女はどこか楽しそうで喜んでいる__とはいえ、それも最初だけ。

途中からは流石に子供からしたらやや激しすぎる動きではあるし何より怖いので、市場に着くまではぎゅっと目を瞑り、ただただ耐えていた。

前のことを思い出すなぁ…何年前だっただろう。と思い出を頭の中の深淵の記憶の中からうっすらとではあるが、物置き部屋からずっとしまってあった大切な物を探すように、
一生懸命閉ざされていた思い出を思い出す。

いつかの日に訪れた遊園地の記憶を思い出しつつ、どこか懐かしい気分に浸っていた。

__そして、着いたのかそんな激しい動きが止んだ時、ようやく彼女は目を開ける事ができた。

お父さんは見えるか、と聞かれると「見えないけど、たぶんだいじょーぶ！」と声を出すと、夏菜子は目を瞑って念じ始めた。

とはいえおぶっている貴方からしたら状況がわからない為何をしているか判断するのは難しいだろう。ただ、魔力は僅かに感じ取れる事ができるため、魔法を使っているのだろうと推測ができる。

暫くすると、彼女の身体が微かに光り始める。発光はまだ消える様子はないようだ。

〔一方、カリアは__〕

［カリア］

>エマ|魔理沙|市街地ALL

カリア「ああ、ありがとうございます！えっと、市場の…確か、果物売り場の辺りで俺が立ち止まって考え事してて…気づいたら、もう居なかったんです。それで__」

探すのを手伝うと言われ、ありがとうございます、と深々と頭を下げる。良い人に恵まれてよかった、と安堵しつつも__

あの時の状況を一つ一つ思い出しながら、果物が売られている場所辺りで立ち止まり、考え事をしていて気が付いたら居なかった、と説明し、そして次に説明を入れようと思った瞬間__

『お父さん！』

頭の中で聞こえた娘の声。想像などではなく、まるで頭の中に話しかけられているような感覚__

テレパシーだ。魔法を使ったのか、と感じた彼。

現実では言葉を発しないまま立ち尽くしているが、頭の中では夏菜子が話しかけていた。

『お父さん！気付いてくれた！』

「夏菜子！？どこにいるんだ！？」

『いまね、高いところにいる！お姉さんがたすけてくれたの！』

ふぅ、と安堵するため息が流れる。どうやら最悪の事態は免れたようで肩の荷が降りた。

「…わかった。お姉さんに頼んで、降りてもらうように言っておいで。」

『あい！』

そう会話すると、ふっと頭の中がスッキリする。夏菜子が通信を切ったんだろう。人混みのせいで何処にいるかは見えないが、ともかく無事なのはわかった。あぁ、よかった。でも、ちゃんと叱るべきところは叱ってやらないとな。本当に心配したから。

今度からは自分も考え事をして立ち止まらないように気をつけよう、と胸に刻み、少女達に伝える事にしようと考えた。

カリア「…すみません、その必要、ないかもしれません。」

と、二人に伝えた後、ポケットの中から小さな緑色の球体を取り出し、上側に取り付けられている小さな蓋を開けると、かなり薄く見にくいが、黄緑色の煙のようなものが空に上がっていく__

そしてそれは空に上がれば上がるほど色が明るく、より鮮明に浮かんでいく。

匂いはないし、害も無い様子で、煙は上がり続けており。

［夏菜子］

>アルファ06|市場ALL

___しばらくすると発光は消え、暫く静寂が続くと、下から黄緑色の煙が明るくなり、見えやすい位置にある事に気づく。父親の居場所がわかったのか、今までよりもかなり元気な声で夏菜子が声をかける。

夏菜子「はいっ、おーしまい！ありがとう、おねーさん！
お父さん、見つけた！あそこ！」

と、煙が上がっている方向を指さして。

【闇ノ国_テネリタス〈森〉［シグキン、バチキン］】

>セル|森ALL

バチキン「やったバチーー！！！お前便利な能力持ってるバチなぁあ！」

バチキンは協力してくれる事に喜び、エネルギーの簡単な説明を聞き理解したようで便利な能力を持っている、と褒めている様子で、その事を聞いたシグキンも口角がちょっとだけ上がりつつ、お礼を言う。

シグキン「おお…これで森を抜けられるな。助かるぜ。ありがとな、セル。俺らも自己紹介しねーとな。
俺はシグキン。まあ、一応シグマって名前もある。そっちで呼んでもらっても良い。」

と、シグキンも貴方を褒めている。
エネルギーの感知能力についてはシグキンも「便利なの持ってんな」と感じたようで、セルの自己紹介を聞いた後に自分の名を名乗る。

バチキン「私はバチキンバチ！よろしく頼むバチよ～～！」

と、続けてバチキンも自己紹介をして。

(/いえいえ、大丈夫ですよ～！お気になさらず。寧ろ原作に沿って忠実にキャラを動かしているのってかっこいいですし、こちらもいろんなシチュを体験、対応できて新たな勉強が出来ますので…！)