語り手(スレ主) 2023-01-19 18:17:24 |
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>シグキン、バチキン、ラパン、ミエル、ALL
【セル/テネリタス(住宅街)】
「武器、か……。いや、この世界ではどうなのかは知らんが、私の世界では、銃の類の武器を使用されているのをみたことがある。私は肉体ひとつで戦うから、使用したことがないがな……ただ、お前が持っているような造形は、少なくとも私は初めてみたな」
市場に向けて歩き出した時、ミエルから聞かれた質問に答える。
セルは元の世界で、(主に自分に向けてだが)銃を使用されていたのを見た事がある。だが、ミエルのもっているようなものはセルは見たことなく、珍しく感じていたのだった。
>桔梗、森ALL
【チリ/テネリタス(森)】
「よーかい?んー、チリちゃんはちょいと訳ありで、こっちにきたばかりやから、ようわからへんけど……ケモノみたいなやつとか、魚みたいな顔しとるやつとか、爬虫類みたいなやつとか……でかいのちいさいの、武器持ってるのつめや牙で攻撃してくんの、いろいろおったで~。まっ、こっちの言葉が通じるんは同じやけどな」
妖怪と聞きなれない言葉に首を傾げつつも、魔物はどんな姿をしているのかと聞かれれば、うーん、と思い出しながら答える。チリがこれまであってきたものは、容姿も大きさも使う武器も、皆バラバラだった。
だが、皆、こちらの言葉を通じると答えれば、そこであっ、と声をあげる。
「そうそう、詳しいことは森を出て話すんやけど、魔物ってわるいやつばっかやないみたいでな?大抵こーいう森とかに出るんわ人間を襲ってくるやつばっかやけど、中にはただ迷子になっとるだけなんもおるねん。そういった子は、おうちに返してやってるんや」
今は一刻も早く森から出るために、細かい事情は離さないでおくが、森に出る魔物は悪いものばかりではないということだけは桔梗に伝える。実際、チリ自身も道に迷ってしまったという魔物に出会い、国に送り届けたことがあった。
と、ここで桔梗に、チリはこれまでどう身を守っていたのかを聞かれる。
「はま?あー、チリちゃん、一見単なる美人さんやもんな?桔梗ちゃんの弓矢みたいなもんも持ってへんし、気になんのも無理はないわぁ」
軽く冗談を混じえつつも、チリはどこからか、上半分が赤、下半分は白で、真ん中に黒いラインの入った手のひらで持てるくらいの球体を取り出した。
「チリちゃんにはな、守ってくれるお友だちがおんねん。だから今までなんとかなってんやけど……ここに来てからかなり無理させてしもうてなぁ……」
チリはその球体を優しくなでながら先程とは打って変わって、暗い声で説明した。
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