トレーナー 2023-01-18 23:01:35 |
通報 |
ハァ?なんでお前にテストされなきゃなんねーんだよ……、いや、やりますって!
(上から目線で、この野郎と怒りが先に立ちつい反射的に語気を荒げたが権力者に促されると従わざるを得ない。権力には弱いしプレッシャーにも弱いのだ、うぐ、と喉が詰まるような感覚に苦虫を噛み潰したような顔をしつつ、大人しく従う。流石に入学式当日ということもあって、グラウンドは無人で静か。値踏みしているであろう2人を背に、トラックの白線の内側に足を踏み入れる。余計な緊張を振り払うために、頭の中で発バ機とゲートの開く音を思い浮かべ駆け出して。でもやはり落ち着かない、何より勝手に呼び出されて勝手にテストされて腹が立っていたし、理不尽さに少しだけ、見返したくなりたい気持ちもあるが───何をもってヨシとするのか皆目見当もつかない。ラップは加速してる方がいいって、言ってたような。ええい、とりあえず速く走ればいいんだ、速度を上げると、姿勢が自然と低くなるのが癖だった。我ながら必死、と。気づけば一周していて。普通にすごい息切れする、色々サボってんのモロバレじゃんと思いながら、投げやりに口を開いて)
こ、れが!今の、限界、なんすけど、……帰っていいだろ?
トピック検索 |