隣国同士の王子様は仲がいい(〆)

ん…さっきとアルベルトと同じ(相手からの問い掛けにスリ、と相手の肩に頬を擦り寄せつつそう相手に返しつつ寄り添わせてるのと反対の肩に手を回し少しだけ自分の方へ引き寄せて)

ふふ、甘えたくなった？(相手の様子に、くすっと笑いつつ言い、優しく髪を撫でてあげて。そうしていれば、扉がノックされ、入ってきたのはカメラを持った執事で、｢ジェル、どうやって撮ってもらう？｣と尋ねて)

んー…立った状態のが良い。折角同じ身長なんだし、それが分かる写真が良い！(相手の頭撫でに頬を緩め甘えたくなったのかという言葉に無言の肯定で返してれば、ちょうど良く相手の執事がカメラを持ってきてくれて。その状態でどう撮ってもらうか相手から問われれば少しだけ考えた上で立った状態で撮りたいと相手に伝えては相手の肩に回してた手を外してから先に立ち上がって相手に手を差しのべて)

ジェルが撮りたい構図あるなら、任せるよ(差し伸べてくれる相手の手を握りつつ、取りたい場所などがあるなら任せると伝えて、立ち上がり)

ん、とね…(相手に撮りたい構図があるならと言ってもらえれば実はあるのだと言わんばかりにカメラを持つ相手の執事から適度な距離の所に相手に立って貰い、その後ろから抱き付くような形で自分は相手の顔の横に顔を出して「へへ、これで撮りたかったんだ」と楽しげに相手の顔の傍で笑って)

！…なんか、恥ずかしい(普段は自分の方が背が高い事もあり、後ろから抱きつかれ、相手の顔が近くにあることに恥ずかしそうにし、少し赤くなりつつ恥ずかしいと言い、執事に「本当に仲がよろしいですね」と言われ、カメラを構えた執事が、「撮りますよ、笑ってください」と声を掛け、3、2、1とカウントとして撮影してくれて)

(相手の恥ずかしがる姿を真横でされてしまえば可愛いと思ってしまうのは必然的で、相手の執事の撮る際のカウント、その2のタイミングで相手の方へ向き、1で相手の頬に軽く触れるだけのキスを1つ落としては写真で撮れてるかなと少し悪戯っ子な笑いを浮かべながら相手の身体を抱き締めたまま相手の執事に「ちゃんと撮れてますかー？」と楽しさを声色の全面に出しながら問い掛けて)

っ！？…ジェルっ！！(執事のカウントを聞き、カメラを見ていれば、シャッター音と同時に相手に頬にキスをされ、顔を真っ赤にしてしまい、恥ずかしさから不満げな顔を相手に向けて、執事は「はい、ばっちりと。ご確認致しますか？」と尋ねて)

うん！見せて見せて！(相手の不満げな様子も照れ隠しなんだろう、なんてやや楽観的に考えながら相手の執事に撮れた写真を見せて欲しいと伝えて)

「こちらになります」(執事は自分たちに撮った写真を見せてくれて、頬にキスをされている様子がしっかりと写っていて、顔を赤くして、誤魔化すように「俺、アイリス呼んでくる！」と言って、部屋を出て、ゆっくり気持ちを落ち着けつつ、アイリスの部屋に向かって)

…ね、アイリスと3人で撮った後に後でまたアル兄との2人きりで写る写真…追加で何枚か撮ってくれる？(相手の執事に見せてもらった写真には自分の相手へのキスの様子がしっかり撮れてるのを確認すれば嬉しさで頬を緩めていて。そんな中で相手が恥ずかしげに部屋を出ていったのを見送れば、相手の執事に無意識に相手の事を元の呼び方で呼びつつそう願い出てから「アル兄、さっきのは多分不本意だと思うし、普通に2人で並んでるのは俺も欲しいからさ」と少し眉を下げつつそう理由も伝えて)

「かしこまりました」(執事は、相手から頼まれると、了承の返事をして、その写真を消すように言わなかった事から、きっとそこまで強くは嫌がってないのだろうと思っていて。自分は、アイリスの部屋の前に着く頃には気持ちも落ち着き、顔の赤みも取れて、ノックをすると、「アイリス、アルベルトだけど、今大丈夫？」と声をかけて)

「はい、大丈夫ですよ。少し待っててください」(夕食を相手の執事が相手の部屋に運びに行ったのを見て使用人たちから然り気無く聞いてみたところ相手が今朝姿が子どもの頃に戻ったらしいと聞き、もし会えたらと思っていたためそう声をかけて読んでいた書物に栞を挟んで部屋のドアまで行きドアを開ければ自分と差程変わらない程の身長まで戻りやや幼さの見え隠れする顔立ちの相手に初めて会うため少し驚きこそすれど「アルベルト、どうなさいました？」と問い掛けて)

今の俺、ジェルと身長同じだから記念にって俺の部屋で写真撮ってて、せっかくだからアイリスも一緒に撮りたくて、呼びに来たんだ(出てきたアイリスを見ては、軽く説明して、3人で撮りたくて呼びに来たことを伝えて、「これは個人的な写真だから、カメラマンも俺の執事だし、気軽に考えてくれればいいんだけど、どうかな？」と尋ね)

「勿論です！」(相手からの提案にパッと笑顔で頷いては相手からの提案に快諾して相手の手を優しく握り「ジェルミアが待っててくれているのでしょう？早く行きましょう」と相手に話して)

ありがと、行こ！(アイリスが頷いてくれると、嬉しそうに笑い、相手とよく手を繋いでいた事もあり、自然とアイリスの手を握り、自室へ向かい、「アイリス、あんまり驚いてなかったけど、俺が昔の姿になったって知ってたの？」と尋ねて)

「はい、夕食の際に使用人の方から…」(相手の言葉に頷き相手と共に相手の部屋へ行きつつその道中で質問されたことに頷きながら使用人の人から聞いたこと、小柄になった相手と会ってみたかった事を素直に伝えて)

残念、いつもと違う俺を見せて驚かせたかったのに(アイリスから聞いた話に、使用人が伝えたのかと思い、迎えに行ったのは驚かせたかったからと言うのもあるため、残念だと言い、自室に着くと中に入り、「お待たせ、アイリス連れてきたよ」と言い)

あ、アイリス！早く写真撮ろ！(相手の執事に2人きりで再び撮る写真は相手が望む撮り方のもの数枚と隣に立って撮る写真をと伝え終えた所で相手とアイリスがやって来れば相手とアイリスの方へ駆け寄り2人の手を取って促して。子どものような自分の仕草にアイリスはクスクスと楽しげに笑いながら「はい、勿論ですよ」と返してくれ、相手を中心に自分とアイリスがそれぞれ隣に立つ立ち位置で写真の撮影を待ち)

「では、撮りしますよ」(自分を挟むように隣に立つと、嬉しそうにしつつ、2人の手を握って、執事はカメラ越しにその様子を見ていて、3人にそう声を掛けて、先程と同じようにカウントしてからシャッターを切り)

(今度は写真が撮られるまで隣でジッと待っており、何事もなく撮り終えれば「今回撮って頂いた写真、私も後で1枚いただきたいです」とアイリスから相手へのお願いがあり、自分も欲しいけどとは思いつつ現像の際に自分のもやってもらえば良いかと相手の方を見て問題ないとコクリ頷いて)

もちろん、そのつもりだよ(アイリスから写真を欲しいと頼まれると、元よりそのつもりだった為、笑顔で頷いて、執事もそのつもりらしく、頷いていて、「現像でき次第、皆様にお渡し致します」と言い)

アルベルト、写真楽しみだね(相手と相手の執事からの言葉に安心したのかアイリスは安堵の表情で笑って「それでは楽しみにしてますね」と話しており、自分も楽しみだったため相手に写真が楽しみだと笑って話題を振って)

うん、楽しみ(相手の言葉に笑顔で頷いて、執事がアイリスに、「アルベルト王子とジェルミア王子が2人で撮るようですが、アイリス様は見学なされますか？」と尋ねて)

「そうですね、見ていたい気持ちもありますが…」(相手の執事からの質問に少し考え込んでいたもののチラとジェルミアの方を見れば執事の方を少し不満さの色の瞳で見詰めてることに気付き「残念ですけど早めに読みたい書物を残して来てるので、本日はこれで失礼致します」とワンピースタイプの寝巻きの裾を軽く持ち上げ部屋に戻る事を伝えて)

「お戻りになられるのですね、かしこまりました」(執事はアイリスの言葉そう返しては、頭を下げつつ「おやすみなさいませ、アイリス様」と言い、自分も「またね、おやすみ、アイリス」と言い、緩く手を振り)

(2人きりでの短いながらの撮影会、写真を撮ってくれる相手の執事は仕方ないにしても出来れば他の人にいて欲しくない、そんな思いがアイリスに伝わっていたようで少し驚いてれば相手と相手の執事の返答にアイリスが「はい、失礼します」と言って部屋を去るのを見送りつつも自分の手は相手から離れることはなく握ったままで)

…そんな顔しないの(自分はちらりと横目で相手を確認して、なんとなく察していて、アイリスが出ていくと、相手にそう言って優しめにデコピンをして、「1番はジェルミアだけど、アイリスだって、俺の大事な人なんだからな？」と優しめに注意して)

っ…分かってる、けどさぁ…(相手の痛くないデコピンに少し目を瞑り、再び目を開けてから受けた相手からの注意に少し拗ね気味に呟いていたものの「やっぱりアルベルトとの時間、少しでも2人が良かったんだもん…」と相手がアイリスを大切にしていることは理解しつつもどうしても自身の独占欲には抗えずにいたことを素直に伝えて)

ほんと、独占欲強いんだから(相手の素直な言葉を聞くと、ふっと笑って言うと、相手にぎゅっと抱きついて、「ほら、写真撮ろ？」と言い)

っ…うん！(醜い自分の欲を何だかんだ許してくれる相手の事がやっぱり大好きで、頬を緩め嬉しさで笑顔になりながら頷いてはふと思い出したように「ね、普通に隣同士で撮るのもしたいけど…アルベルトの撮りたい構図も好き何枚分かして良いよ？」と相手に提案して)

いいの？…じゃあ、このまま撮って(相手に隣に立つ写真と、自分の好きな構図の写真を何枚か撮ろうという提案をされると嬉しそうにして、どんな構図にするか考えたが、せっかくならと抱きついたまま、執事に撮れと伝え、執事もそれを聞いてすぐにカメラを構えて撮ってくれて)

(相手への提案に相手が嬉しげにしてるのを見て自分も嬉しくなり頬を緩め、抱き付かれたままの状態で写真を撮られれば嬉しさと照れ臭さで頬が僅かに赤らみながらも「ね、他にはどんな撮り方する？」と相手に聞いてみて)

んー…どうしようかな(執事に撮ってもらい、次はどうしようかと考えていて、特に撮りたかったのは抱きついた状態だった為、悩んでいて)

…ね、何か一緒の身長だから出来るようなポーズとかってある？(相手の悩む様子に自分も少し考えながら待っていれば、ふと相手に問い掛けてみて。自分は同い年の知り合いでも自分の方が背が低い為あまり思い浮かばないものの、相手はそうではなかった筈だからという安易なものではあるが)

同じ身長だから出来るポーズかぁ…(相手の提案にいいなと思うも、写真を撮ることはあまりない上、撮っていたとしても小さい頃が多いため、パッと思いつかず、どうしようかと悩んでいて)

んー…あ、ねぇ。ルファ兄とどんな写真あったっけ？(相手からの返答に少し悩んでいたものの、ふと自分の次兄のことを思い出して問い掛けて。次兄は相手と同い年と言うこともあってか、自分との写真ほどではなかったが、相手と写ってる写真があったような記憶があり、身長も同じくらいだった筈のために聞いてみて)

そっか、ルファとの写真あったかも(どうしようと悩んでいたが、相手からルファとの写真について言われ、確か歳が同じと言うのもあり、身長もほぼ同じだった為、参考になるかもと思い、執事がその会話を聞いて、アルバムを持ってきてくれて、ペラペラと捲り、ルファとの写真を探していて)

あ、ねぇこれ俺のちっちゃい時の…？(相手の隣で相手の捲るアルバムを見ていれば、やはりと言うべきか相手の幼い頃の写真にも恐らくルファであろう子どもが隣に立ってたり、長兄であるリオネルもいたり…と相手の家族との家族ぐるみでの仲の良さが改めて実感できて。そうして見てればすっかり本来の目的が抜け落ちかけてしまっており、ある写真を見て相手にそう話しかけて。それは乳児の自分を恐々と抱き抱える相手の姿を写した写真で)

うわ、すげぇ不安そう(アルバムを捲っていると、懐かしさを感じて、相手が指した写真は、乳児の相手を抱きかかえた写真で、見るからに不安げな自分の顔にくすくすと笑って言い、小さい頃はよく相手家族とも撮ってたなと思い)

あ、こっちの俺泣いてる(すっかり昔の写真を見ることの目的を忘れてしまいつつ少し笑いながら何かが理由で乳児の自分が泣いてそれに慌てている小さな相手の写真を指差しながら笑っては「そっか、アルベルトは俺の赤ちゃんの時にお世話とかしてくれてたんだ…」と少し照れ臭そうに呟いて)

そうだよ、ジェルとは赤ちゃんの時から一緒にいるんだよ(アルバムを捲れば、小さい頃の自分が幼児の相手をお世話している場面が多く、ふふっと笑いながら言い、そんな自分たちを見て、執事が、「アルベルト王子、ジェルミア王子、アルバムを見るのは構いませんが、本来の目的はお忘れではないですか？」と言い)

っへ…(相手の言葉に照れていたものの相手の執事からの指摘の言葉に本当に忘れてしまってたのか一瞬目を丸くしてそちらの方を見ていたものの、少しして「…あっ、ルファ兄とのやつ」と漸く思い出したのか小さく呟いて)

えっ…あ、そうだった(アルバムを見るのが楽しくてすっかり忘れていたが、執事の言葉で思い出し、再び探し始めて)

(改めて相手と次兄ルファの並ぶ写真を探していれば幾つか見付けたものの、その中には幼い自分を相手の足元に座らせたりしているものもあり、乳幼児期の頃すらも本当に相手にベッタリだったんだなぁ…と思っていて)

あ、ねぇ、これとかどう？(どんな構図がいいかと考えつつ、身長が大体同じだったルファとの写真を見ていたが、ふと2、3歳であろう相手を抱っこしている写真を見つけては、それを指さしつつ相手にそう提案してみて)

わ…俺をだっこしてるやつ？(相手とルファの並ぶ写真のポーズはシンプルなものが多く、それ以外で言えば自分が傍にいることで自分を何かしらのポーズで相手とルファで囲ってるのが多く、参考に出来そうな物があまりなく悩んでいたところで相手からの声かけにそちらを見てみれば自分を抱き抱えてる相手の写真で、そうポツリと問い返して)

うん、どうかな？(昔撮った写真の再現という程ではないが、似たような構図で撮れるのではと思っていて、相手にどうか尋ねてみて)

良いよ？俺の事、ちゃんと抱っこ出来る？(勿論完全再現できるかどうかなんてのは無理であることは重々承知の上ではあったが、少し笑いながら了承しながら少し揶揄い交じりにそう問い掛けて)

…頑張る(了承してもらえば安堵したが、揶揄うような言葉に、いつもなら出来ると言い切るが、今は同じ身長と言うのもあり、自信があまりなく、頑張ると言っては、相手を抱っこしてみれば、なんとか成功するも、やはりというべきか、少し腕がプルプルと震えていて)

頑張れー、アルベルト(相手のあまり自信無さげな反応に少しだけクスリと笑えば相手が少しでもやり易いようにして。腕をプルプルさせながらも出来ている現状に楽しげに笑いながら頑張れと呑気な声掛けをしつつも相手が倒れてしまったら問題なわけだからこそ「執事さん、撮れたら早くアルベルトに言ってあげてね！」と声をかけて)