……うん、なんだか甘かった。( 梳くように撫でる手が心地良い。唇が離れると共に瞼を開くと熱に浮かされたようにぽーっとしながら、唇に指先で触れつつ小さく頷き )ビターなはずなのに、不思議……魔法に掛けられたみたい。( ふふ、と赤らんだ頬を緩めながら呟くと、存分に気持ちが満たされた様子でドアノブに手を掛け微笑み向け )──それじゃあ、おやすみなさい。良い夢を。