青春の五線譜を【〆】

おおっ、なんか格好良い！
(趣味であるからして当たり前といえば当たり前だが手際よく滞りなく進む作業に感嘆の声漏らして。バッグから取り出した肝心のルーは甘口のもの。辛くないため、辛さ軽減よりは旨味を引き出す目的で必要かもしれない隠し味。林檎やらチョコレートやら、入れたら更に甘くなりそうなラインナップが勢揃いで。入れないのならそのまま食べればいいと考えており)
あとはカレールー！と、隠し味とかも入れちゃいます？色々持ってきました。

隠し味か～。うん、入れてみようよ。なにがいいかな～。
(ずらりと並んだ、普段のカレーではなかなか見ないような食材たち。その量に目を丸くして一覧を眺めていると、彼の取り出したルーの甘口表示が視界に入る。言葉には出さなかったものの嬉しそうに目を細めて隠し味選びを再開し。実際これらを入れてみた経験はないが、折角の二人キャンプならいつも通りのカレーじゃつまらないだろうと随分乗り気なようで。暫く悩んだ末、蜂蜜とチョコレートを手に取って)
ぼく的にはこれがいいかなーって思うんだけど、ましゅーくんはどう？

いいですね！いっぱい入れすぎるとあまーくなりすぎちゃいそうなんで、ちょっと入れるくらいにしましょー！
(甘口に更に加えて美味しくしようと選ばれたのは甘いものふたつ。配分を間違えてしまったらライスに合わない味わいになってしまうかもしれない。気を付けようと慎重に、一匙の蜂蜜と一欠片のチョコレートを投入。カレーの鍋をくるくるとかき混ぜながら、瞳を輝かせて)
マシュマロもあるんで、後でスモアやりません？マシュマロとチョコレート、絶対最高だと思いまっしゅ！

わ、ましゅーくんナイスアイデア～！じゃあそれと一緒にココアも準備しようか。ふふ、牛乳持ってきてよかった～。
(隠し味を加え、順調にカレー作りを進める相手を隣で見守りつつ、彼の口から飛び出した提案にはぱぁっと笑みを浮かべ賛成の意を示し。そうこうしているうちに完成も近づいてきたようで、次第に鍋から香り出すカレー特有の食欲をそそるいい匂い。飯盒を火から下ろすのと同時に彼の方に視線を向け)
そろそろいいんじゃないかな？とっても美味しそうな匂いがする～。

スモアにココア！絶対美味しいやつじゃないですか、楽しみー！
(カレー作りも無事に終わり。幸い焦げることもなく、美味しそうに出来上がっており。飯盒の中の白米はつやつやでお焦げもあってとても良い具合。皿に盛り付けると満足そうに頷いて)
完成ー！そがくん先輩のおかげで上手くできましたっ。