名前……、 (何故呼ばなかったのかは分からないが、何となくだ。目の前に出されたオムライスを頬張りながら、呼んでみようか、なんて考えた。「優希、」そう、呟くように呼んでみる。いい名前、なんてぼーっと思いながら、減っていくオムライスを見つめた。彼のは、減っているだろうか。少し二人で食べられる事を嬉しく思いながら、ちらりと相手の皿を見た。)