住んでるとこ、ない、 (野宿をしている、基、他の人の家で寝ることが殆で、自分の住処などなかった。あわよくば今日は彼の家で寝られるかな、と思う様な、そのレベルだった。そう伝えるも、手付きに魅せられた事を、途切れ途切れの文が証明していた。少しの優しく触る手付きが焦れったい。彼がそんな風に触っていない事など百も承知だが、動く尾はそんな事実を無視し、強請る様にするりと手に絡んだ。そんな無意識な行動に、気づきもせず)