…いいけど… (そう言って尾をゆらりと揺らし、相手の前へ持っていく。触れるか触れないかというところにある手に、するりと尾を絡めた。どう、?なんて首を傾げて、余裕を持って聞くが、少しこそばゆく感じていた。さっき誤魔化した、見惚れていたかという問を思い出す様な瞳がこちらを見つめている。その好奇心溢れる目に、興味を持ってくれたことに、少し、心が踊った。