匿名さん 2022-12-30 12:35:51 |
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…何時でも追い出して、
(そう皮肉の掛かった言葉を投げて、そろりと席につく。まだ少し焦っている心を秘めて、深呼吸をした。大したことではない。途轍もなく人生の中で、一瞬のこの出来事も、何故か凄く緊張した。嫌われたくない、拒否られるかもしれない。逃げようとしたその感情が戻ってくる感覚。後戻り出来ないような、ここは、越えないといけないような感覚。上手く話すことも出来ないくらいだ。相手には、気づかれているだろうか。そう考えるも、生憎心は読めない。しかも、彼も女性なら喜んだものを、野郎とくると早く出て行ってほしいと思うものではないのか…。引き止められたり、サポートされてばっかだな、なんて自分の不甲斐なさを感じながら、相手に耳を傾けた。
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