君だけを見つめてる(〆)

【ルイス】


（窓から射す旭光が目元を擽り、早朝に目覚める。普段より気分が良いのは婚約者の来訪を心待ちにしているからだろう。日課の如く眠気覚ましにハーブティーを嗜みつつ机に山積みに置かれた書類に目を通し、最新の国の近況と周辺国の動向を把握する。ひと段落ついたところで、白を基調に品よく金の装飾があしらわれた宮廷服、膝にかかる位のマント、白い手袋に身を包み、細かな調整をメイドに頼んだ。

今日はまた一段と愛らしい。素直な愛情表現を見せる彼女には十分に好かれている自覚はあるものの、毎度こうして自身の為に素敵に粧し込まれては嬉しいに決まっている。彼女への愛情が反映されるかのように優しげな眼差しで見つめながら、にこりと微笑み）

あぁ、よく来てくれたね。来訪を心から歓迎するよ。

（彼女をエスコートして庭園に位置するお茶席に座れば、メイドにより華美なカップに注がれる紅茶。ひと口嗜んだのち、お決まりの如く讃するが、毎度お世辞ではなく紛れもない本音で。）

…今日も可愛いね、アイシャ
新しい髪型もよく似合ってる


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【ソフィア】
　

（当主様の御命令により、騎士様の護衛も兼ねて上流貴族や屈指の実力者が通う学校に通わせて頂いている。勿論お屋敷に帰れば、炊事に洗濯、買い物といった大量の雑用もこなす必要があるが。それでも微塵も大変に思わない訳は、大半の時間は憧れの騎士様の側にお仕えしているからだ。

…そう、今も。鍛練を誰よりも真剣に行う姿をこの目に焼き付けていた。終えて呼び寄せられると出番が来たとの嬉しさから表情が少し明るいままに、手元のタオルで彼の汗を丁寧に拭う。元々淡々とした口調と無表情は癖だが、騎士様の前では自然に笑うことができて。勿論大よその行動予測はつくため、お待たせすることのないように先回りして行動しており）

お疲れ様です、ノア様。
…準備しておきましたので、直ぐお入りになれますよ。はい、久々にゆっくりとお過ごしになれますね。



（/遅くなり申し訳ありません。其々の素敵な初回分有難うございます。これにて背後は潜りますが、相談等ありましたら仰って下さいね（蹴り可））