Evergreen 〆

銀世界を静かに咲いて立つ一輪の花。
その姿は大いに人を和ませ、然し触れられることはない。

Name◇ 関矢　雛子　　Sekiya Hinako
Type◇ ♀

Looks◇
射干玉の黒髪は編み込み、耳元で二つのお団子に。前髪はシースルーで眉下ほどの長さ。その合間から差す漏れ日は優しく、どこか冷たく、かんばせの上のコントラストを一層深いものとさせる。
瞳は紺色。まるで寒空と星とを閉じ込めたような虹彩を、奥二重のまぶたがそっと隠して仕舞う。そのままするりと鼻の尾根を降りると、薄桃の唇が。2枚の花弁は互いに身を寄せ合って密かに春を待つ。故に今まで何人がその薄さに、脆さに気付けただろうか。
身長163cm。決して大胆ではないが、柔らかな曲線美のある体つき。制服を着崩すことはなく、膝上スカートと黒のタイツ。また、肌寒い時期になると裾からセーターが顔を出すようになる。私服は丈の長いものを好み、フェミニンなコーデが多い。


Personality◇
理想家、かつ描いたものを実現せんと凡ゆる手を尽くすストイックな性格。だが厳しいのは自分の心の内だけであり、普段の生活では寡黙、あるいは淑やか。他者との関わりは引っ込み思案というよりも最低限に済まそうとしているような雰囲気で、そのため周りからも「いい子」と噂される程度にとどまる。
ただ、この対応をとってしまうのは決して人が嫌いな訳ではなく、寧ろ相手が大切であるから。声を掛けられれば目尻を緩めて返す。

そうやって造られた人物像の内側で、ひとり、淋しさに凍える時がある。彼女の求めた理想、その完璧さが親しい人たちを苦しめ、巡って己の喉を締めた過去。もう誰も傷つけたくない、だから全てを拒んだ。そんな癖に他人の体温が恋しくて、想われたい、なんて望みが膨らんで止まない。＿＿きっと、触れてもらっても、振り解いてしまうのに。

Other◇
好きな食べ物は飴、取り分けわたあめが好物。愛らしい見た目に反して、口の中ですぐに失われてしまうのが趣深くて良いらしい。ちなみに、ステンドグラスクッキーとやらを知ってからは苦手なお菓子作りにも挑戦中。また読書が趣味で、宮沢賢治は繰り返して読むそう。

陸上部に所属していて、競技はハードル走。中学2年の頃に抱いた「逃げたい」という衝動が、競技のスタイルと部分的に重なっていたことで没頭するように。個人プレーという特性もあり、練習中は彼女にとって一番‘解放される’ひと時となった。なお、部活の間は髪を一つ括りに結び直す習慣がある。

父は彼女の9歳の誕生日の日に失踪。今は外科医の母と、飼い犬の「たろう (♀) 」との3人暮らし。
幼い頃、母に喜んでもらいたいと思って勉強に励み、花丸がついたテストを何枚も持ち帰ったことがある。それを見せると母は静かに笑い、そして顔を合わせる頻度が減った。娘の努力に奮い立たされたのか、‘夫を失った自分’と比較してしまったのかは不明。
それでも考査では上位キープを目指して、毎度のこと励む。なぜなら‘成績’という事実が唯一、彼女を承認してくれるから。
12月24日生まれ、山羊座。


Flower◇ 梅、山茶花
Motif◇ ‘冬’ 、ホワイトアウト、ダイヤモンドダスト、‘マッチ売りの少女’