名無しさん 2022-12-02 18:14:09 |
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( 本当に心臓がいくつあっても足りないな。ただ大好きな彼の為に美味しい料理を作ることを努めただけ。特別なことなんて何も無いのに、目をまんまるくしてキラキラと輝かせる様は一角での行為を忘れさせるくらいあどけなく愛おしい。~~可愛い、大好きだ本当に。彼の一挙一動に胸が高鳴るんだ、不意打ちなんて幾つもされたらそのうち卒倒してしまうかもしれない。可愛らしく柔い笑みを携えた彼を微笑ましく見つめながら、此方を見つめていた目が皿へと落とされ、スプーンを手に取る様子までじっくりと目で辿り。…大丈夫かな。口に合うかな?スプーンが彼の口へと運ばれると、顔を覗き込んで 「 どう? 」尋ねるのだけど。すぐに答えてくれた感想と、それをありありと表した表情にほんの少しの不安は何処へやら。頬を膨らませて幸せそうにもう一口頬張る様子だって可愛くて堪らず、口元の緩みは抑えられないまま。はぁ。もうずっと眺めていたい。キッチンに居る綿毛さんを記憶から飛ばしたまま、にやにやと幸せに浸っていたのだけど。ふと腕に触れた彼の手に促されるとぴくりと背筋を伸ばし、一瞬瞳の色を見つめてから視線を皿へ落とした。まぁ食欲には抗えない。用意してくれていたスプーンを手に早速一口運ぶと、ほんの少し目を閉じて味わう。んー...ん、美味しい。我ながら良いものを作ったかもしれない。その間聞こえた足音にもぐもぐと咀嚼しながら軽く視線を綿毛さんへと向けた。明らか怪訝そうな視線を向けられるも、その場で分かりやすく疑問を尋ねられるよりいいだろう。素っ頓狂な表情を浮かべてやる。隣の横顔と綿毛さんとを交互に見遣りつつ、もう一口大きめに頬張った所で内心早く二人きりになりたいから帰ってくれ...!と乞う。思いが通じたのか、最後までやや怪訝そうな綿毛さんがあっさりと退散する背中を見送ると心の中でガッツポーズ。遠のいていく足音はまた二人の空間が訪れたことを示唆していて、満悦に手に取ったコップへと口を付ければ…ふと掛けられた言葉に目を丸くする。「 ぉ? 何って、 」数秒前まではご機嫌だった彼の声とは若干違うトーンに まさか、と意外な心当たり。目を見たいのに視線が合わないのは睫毛の長さが伺えるからで。コップを置き、それでも控えめに顔を覗き込んでみれば少しだけ向けられた視線と分かりやすい表情に心当たりは確信に変わった。「 えぇい、なんて事ないよ。ただスングァニが俺のいたとこのコップ取って、って言うからさ。渡したら違うのだってキレるのアイツ。はぁ~っ。」何となくパボなやり取りを晒すのは気が引けるが、彼を見つめる眉を下げた表情はやや不安げだ。「 …変なことじゃないよ、」恐る恐る付け加えた言葉は彼がどうして話の内容を聞いてきたかが分かったから。あいつのことなんか眼中にない。当たり前だろ?そう言いたげに食事する手を止めてまでじっと見つめて。)
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