名無しさん 2022-11-09 14:43:42 |
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あっはは!ゴンってば、飲むために買ったんだろ?
( 生い茂る草原に倒れ込んでげらげらと屈託のない声を上げて笑う。オレに渡してきたのは単にイタズラだと割り切れるけど、相当罪悪感に苛まれたのか自分まで浴びてしまうなんてさ。カワイーとこあるよな。君が地面に着地するとほんの少しかき混ざった風が濡れた部分を撫でていって涼しかった。どうしようもなくおかしくて面白くて、涙すら滲む目で君を見上げればどこか照れくさそうにしている様子。自分でやっといて本当に、素直だよなおまえは。「 あー、お揃いだな 」些細なことなのに、君の好きな所が増えていく。_ヒーヒー言いながら腹を抱えていたが、君の呆れたような声でようやく落ち着きを取り戻してくる。「 はー、だってさぁ、まさかゴンまで…ぶふっ。」口を抑えて楽しそうなのはどうやら自分だけだ。いよいよ本気で呆れられそうなので堪えると、一度切り替えるために深く呼吸をしてから。手を伸ばして近くの君の腕をちょいちょい、と引っ張った。君に触れるとはっきりと浮かび上がる肌のコントラスト。下から見上げると茶色の瞳はこちらを覗き込んでいて、どこか太陽のような輝きを持つその目がオレとは違って純粋で綺麗だと思った。「 ゴメンゴメン。ゴンも寝っ転がってみなよ、気持ちいいぜ? 」
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