匿名さん 2022-10-23 00:08:24 |
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( 暫く携帯の画面を見つめて深くため息をつけば、落ち込んだように両膝に顔を埋めて縮こまっていた。そうしていると、段々と足音が近付いてくる音が聞こえ、誰かが帰ってきたのかと思考する。いずれ遠ざかるかと思いきや、その足音は此方の方へとやってきて気付けばすぐ隣でピタリと止み、気になってみればその顔を上げ。
すると、そこには見覚えのある顔が心配そうに此方を覗き込んでおり、目が合った刹那「 こんばんは!」と反射で挨拶を返すとすぐさま立ち上がって。)
あー…部屋の鍵、無くしちゃったみたいで。
友達に連絡してはみたんですけど、みんな都合つかないし、どうしようって感じで…。
( 自身の首筋を何だか気まずそうに擦りながら上記を述べれば、情けない事情に苦笑いを浮かべる。目の前にいる男性とは大概が挨拶のみでまともに話したことは無かったが、最低限の面識があった故か、とりあえず誰かと会話できた事に少しの安心感を得て。いっその事野宿でもいいかなぁ、なんて心の中で考えつつ、思い出したように相手へ笑顔を向けると「 あ、お仕事お疲れ様です。」なんて言って笑って。)
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