2022-10-18 18:04:06 |
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──ハイハイ、言われなくて……もッ!!
( 少量ずつ喉の奥を伝う血液特有の匂いが鼻から抜けていき、喉を鳴らす度に体中が熱を持つような感覚がある。じわじわと少しずつ修復が進んでいた腹の穴も気づけば塞がり、カッターシャツの前後が破れた痕だけが残っている。声が掛かると漸く牙を抜き、腕から離した口元に垂れる血を舌で舐め取りながら徐に相手の首根っこを掴み。運べと言われたような気がするが、こっちの方が早いだろう。そんな単純な考えから相手の首根っこを掴んだその手を大きく振り被り、自らの体を抑えつけるトラックを吹き飛ばした悪魔の頭上を目掛けて思い切り放り投げ )
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