2022-10-18 18:04:06 |
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愚問だったな、任せた。
( 頼もしく言い切る相手に初めてバディを組んだ頃合いが脳裏を過ぎる。統率が取れず中型悪魔一匹討伐するのに時間を経て、自分より幾分も血の気が多いであろう相棒を宥めるにも手を尽くした記憶が掠め。地に足が着けば、好戦的な色の灯ったグレーの瞳に多くは言うまいと、自分で課した仕事を達するべく逃げ遅れた人々の方へ駆け出し。漸く遭遇したのは未だ幼さの残る顔つきの学生達数人。恐らく中学生だろうか、肩を震わせコンクリート下で怯え屯っており。怪我人がいない事に安堵の溜め息を吐き、スマホを掲げ地図アプリで退路を確保した旨を伝え着いてくるように手招いて )
祓魔師だ、君達を救助に来た。この中に怪我人は居るか?…よし、此方の方面から逃げよう。途中まで行動を共にするから安心してくれ。
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