2022-10-18 18:04:06 |
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は?
( 端無く相棒が選んだ席は自身の真隣り。反射的に呆けた疑問を零す。つい先程の拗ねたような態度は何処へやら、双眸を輝かせパンフレットに並ぶメニューと対峙する様子から、幼子の如く機嫌を変える相棒をなんとはなしに眺める。距離感の具合にメニュー其方退けで思いあぐねるが不思議と不快感は無く、ここ数日で既に慣れ始めた自分が恐ろしくもあり。茫としていた意識が呼び戻されたのは、眼前いっぱいにメニューと題し様々な部位を如何にも美味そうに魅せるパンフレットで。差し出されたそれを受け取り、相棒が選んだメニューを避け“美味いヤツ”とのご所望を受け幾つかピックアップし。相棒を避けつつ個室から半身を乗り出して店員を呼ぶと二人で選んだ部位をさらさらと読み上げ。次いでにメニュー表の隅、ソフトドリンクの記載に一瞥配ると深く考えず二人分コーラを追加注文しようと指をさし。軽く頭を下げ駆けて行く店員を見送り座り直せば、猫背も所以か双眸にも毛先が及び食事に邪魔そうな前髪に手を伸ばし )
気に入るかは知らんが美味いやつは頼んだ。あと───
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