名無し 2022-10-18 14:02:58 ID:931a41540 |
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俺が見た人間は…雌だったんだけどね、こういう船じゃなくてもっとちっちゃいのに乗ってた。
(相手の興味を引くには人間の話か、と納得すればついこの間契約を取り付けた女の姿を思い出し、小さなボートに乗って海にやってきたと。道、という単語にこくりと頷いては「人間ってお洒落するんだって、靴…?とか…服、とか…。面白いよね、」いかにも自分も陶酔しているふうに目を細め、オルゴールをテーブルの真ん中に置けば前の椅子に座った相手に手近にあった欠けた皿を差し出し、)
確か、これが……そう、お皿!
(本で読んだ、と補足しながら人間はこれに食事を乗せると告げて。食事の内容ももちろん知っているがまさか魚を食べるなんて言えば相手は怯えてしまうだろうと敢えて口をつぐんで。フォークも見つけ出し、これは自分もまだ知らないな、と…まじまじと見つめ。「多分これも…人間の道具、だよね?」テーブルにフォークをカンカン、と打ち付けて見ながら楽しそうな顔をして)
…あ、俺まだ君の名前知らないや。なんて呼んだらいいかな?
(ここに来て確信に迫るように相手の名前を問い、テーブルの下に隠れた鰭を蛸足に戻すべく腰に手を当てて。スルスルと伸びていく脚を見ては1本をくるりと回し魚の骨でできたペンと貝殻を出して。部屋に飾る貝殻に相手の名前を刻んでおけば後で見失わないだろうと、)
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