双子 2022-10-17 21:24:45 |
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律 /
(悪びれもせず平然と言って退ける彼に性悪だと捨て台詞を吐いては、呆気なく離れていく彼へ密かに物足りなさや寂寞感を抱き。そんな偶感を掻き消すようにブンブンと首を振った後、彼の背を追うようにソファから下り上機嫌に酒を注ぐ彼に流し目を送る。ふと部屋中に充満した食欲を唆られるような甘い匂いが鼻を掠め、遅れて自身もワクワクとした好奇心に胸を高鳴らせて。飲んでいいよ、という彼の合図を待つかのように輝く瞳でグラスを眺めていれば引っ掛かる発言を耳にした所為か一瞬で表情は曇り。)
……なあ、その客ってちゃんとただの客なんだよな?まさか身体の関係を持ってるような奴から勧められた酒じゃねえよな?
凛 /
──ッひ、あ!も、やだ。聞きたくない…ッ。
(呆気なく砕かれてしまった懇願に困惑するも、相反して身体は興奮するかのように徐々に熱を上げていく一方で。彼の吐息が耳にかかる度ゾクゾクと小刻みに肩を震わせては、そんな彼の物理的攻撃と言葉による精神的攻撃を遮断するべく自身の耳を塞いで。彼と出会って以降、入念に仕事とプライベートをきっかり分けてきたつもりだったが、気の抜ける休憩時間にはふと彼のことを思い出して身体が熱くなるような経験があり。こうして追撃を受ければ自動的にその頻度も増える訳だが、そんな事態に直面しても職場で対処なんか出来るはずもなく再度懇願を試みて。)
お願い、はるくんのこと考えたら変な気分になるから思い出させないで。
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