左 2022-10-15 22:14:32 |
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( 耳元に囁かれた言葉には小さく微笑み、「そうだな、いこうかハニー」とそっと相手に返答をするとその場を後にする。扉の傍に転がる亡骸を見ては、こうやってこの組織にもそれなりの被害は出ているはずなのに彼を離さないのは、この組織に有益な存在であると重宝されていることは間違いない。それも自分がいることで、何とかこの組織に繋ぎ止められているのだと思えば、いいように使われている感が否めないのだが、この組織のトップには恩があるため、そこはどうにでも使って欲しいと思う。しかし、最愛の恋人に害が及ぶ事になれば話は別。例え恩人であろうとも此方もそれ相応の対応をすることになるだろう。エレベーターに乗り込めば2人きりの空間。相手の頬へと徐に手を伸ばすと自分の指先が少しばかり冷えているのを感じる。少しだけ目線の高い相手を覗き込むと、「話が長くて悪かったな」と一言謝罪を述べれば、相手の頬から首元へと手を添わせ彼の色白な綺麗な肌に目を細めて。)
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