運び屋 2022-10-14 08:43:14 ID:f537a6574 |
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……やっぱいい性格してるよアンタ。だけど何でも屋に二言はないですとも。依頼されたらきっちりと、最後まで。あ、勿論出来る範囲で。
(彼女のスッキリするまでに良い笑顔と自身の録音された声にもはや怒りは消えて、頬を引き攣らせた崩れた笑みを浮かべて横目にし。一度持ち上がった肩が緩まって落ちると、上記にある言葉をして、拒否も否定も抵抗もなく素直に了承をする。まぁ、それ程までに今回の報酬が大金すぎるというものだし、死ぬ可能性がある依頼なんてしないだろうと高を括っているだけなのだが。して彼女の続く言葉にそりゃ良かった、と適当に流しつつも続けて)
ただ、いつボスンってなっても分からないんでね。その場合はもうトラック捨てて歩くしかない。勿論そうならない様にメンテナンス、なった場合のやつとか持ってるけど…まぁ適当に覚悟しといてくれ。あ、今入ったな、多分。アラームが止まってら。
(出発する前の不安要素を口にする。まぁ流石に彼女がその可能性を見てなかったわけじゃないだろうが、見てるだけで覚悟をしてないかもしれない。警告、とまでは言わないがここで言って、いざ止まった時のショックを出来るだけ軽減するためでもある。正直、旅の中でショックで立ち止まる奴ほど面倒なものはない。慰めるのに時間がかかり、歩き出せるのにも時間がかかり、だの取り敢えず面倒なのだ。して走り続けていると車内上に張り付いた緑色のナンバーが乱れた瞬間黒く染まり、電子機器が使い物にならない磁場に入ったと示す。少し怖かったトラックは健気に走り続けていることから大丈夫だったらしい。__十数時間後。タイヤ跡のみが残る砂肌は静かに、暗く、冷えてくる。唯一の明かりは車内灯とライトのみ。多くの者が眠る時間帯。ふと横目で隣にいる彼女を見て、状態を確認してみて)
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