通りすがりさん 2022-09-29 11:16:31 |
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(雪華綺晶)
「え」
そんな声を上げ、思わず、目を見開いて固まってしまった。
ただ、自分のマスターとなるべく人間に挨拶をしただけなのに、なぜ彼は天井に突き刺さってしまったのだろうか。
予想外の展開に、普段滅多に表情を崩さない彼女も、珍しく動揺をみせた。
「………」
そのまま硬直した様子で、雪華綺晶は天井からはみ出ている彼の足を見つめたが、はっ、と正気を取り戻せば、とりあえず何とかしなければと思い、彼の生存確認を試みる。
「……マスター、聞こえておりまして?あまりに個性的な挨拶でしたので、私、久しぶりに驚いてしまいましたわ…」
今までいろんな人間を見てきたつもりだったが、こんなにぶっ飛んだ人間を、未だかつて見た事があっただろうか…?そんなことを考えながら、雪華綺晶は彼の反応を待った。
>ゲダツ
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