匿名さん 2022-09-28 10:58:57 |
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っ…!女の子…?
(光の殆どない部屋に入って一番初めに目に飛び込んできたのは部屋の真ん中に鎮座する棺桶だった。標的はこの棺桶の中かと考えた矢先、棺桶とは別の方向から声が聞こえビクッと一瞬肩を跳ねさせるが、すぐそちらへと銃口を向ける。暗くて気づかなかったがベッドがあったらしい、そこから起き出してきた者の姿を見て我が目を疑う。そこに居たのは自分と同い年か下ぐらいの年の少女であった。しかし吸血鬼は人と変わらない見た目で身体能力は非常に高く気は抜けない、銃口を向けたまま警戒は解かず距離を保ったままに言葉を返す「そうですね、あなたがこの屋敷の主であるなら私はこの引き金を引かなければならない…あなたに罪はないですが…」思えばこれまで吸血鬼とこんな風に面と向かって語らうような機会はなかった。相手も自分を全力で殺しにくる、そんな命のやり取りが常であったため、この緊迫した状況にあっても落ち着き払った彼女の姿は新鮮に映った)
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