鍔 2022-09-23 23:31:31 |
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( 自嘲の蓋で感情を制した声に違和感を覚えるには、主の為人をまだ知らぬ。その手落ち故、単に社交辞令かと聞き流すだけの対応をとった。
後は昼間の騒ぎが嘘のように数分程穏やかな時間。威厳の欠片も窺えぬ霊狐をかわいがってやる小さな主の手、じきに眠そうに遅まりゆく。それをぼんやり眺めるのは、本丸の中でこの納屋だけが時の流れを外れたかのよう。
萎縮しきった問いかけを向けられた事で漸く頭を緩くもたげ、不安そうな顔を見返し、憂いを払うべく片手をひらり。長期間の監査というのは形骸だ、主は怯えなくていいのだ。この本丸を失うまいと必死なのは主以上に政府の方。花登の娘はそれだけ替え難い人材と聞く。今すぐは無理でな話も、いずれ期待に足る矜恃を身につけてくれると理想であるが、今宵はそう伝えるのも控えておくべきと見る。
ならせめてもの安心にと、正直に答えながら両手を絡めてぐうと伸びをし、やおら立ち上がり戸の方へ。出ていく前に振り返り、こんのすけの傍に置いたままの万事印の荷物を指さす。ちゃっかりと、中に残っている油揚げの包み紙も処理して貰おうなんて横着な魂胆は、当然御首にも出さずに )
いーや、なーんにも。今日はやるだけ真面目にやったし、それなら歌仙も目くじら立てる事もなかった、って感じだな。
明日からはどうなるかわかんねぇけど、まだなるようになるだろ。…そうだ、そこの紙袋ン中。今日の詫びと礼が入ってっからよ、遠慮せず好きに食べてくれよな。
(/遅くなりすみません;;とうとう大包平極が実装されましたね!!いよいよの対面は土曜日との事ですが、まずはおめでとうございます…!!!修行先からのお手紙も楽しみですね!)
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