懐 刀  〆

  懐 刀  〆

鍔  2022-09-23 23:31:31 
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  • No.21 by 鍔  2022-10-02 01:41:24 





***概要


とある本丸の、「監査官の創作男士×成績不振の審神者」の物語。

・戦闘における回復前提の負傷や、他所におけるブラック本丸・刀剣破壊の描写はOK
・当本丸における直接的な刀剣破壊(死ネタ)の描写、原作キャラの関係性の棄損描写はNG




***監査官「破敵剣」


「 破敵剣。時の政府より監査の命を受けて参りました。これより暫しの間、畏くも御身の御側でお仕えいたします 」
「 ったく、くだらねェ……寝てていいか? 」
「 主、そこに隠れてろ。__妖魔は俺が斬り祓う 」

*破敵剣( はてきのつるぎ )
*百済王が倭王に献じたとも伝えられている、古の護身剣。
一度は焼失し、その後安倍晴明の助力を得て甦ったが、再び火の中に姿を消した。
時の政府に信頼されているだけあって、主の護衛に際しては非常に高い能力を誇るが、素は粗暴でいい加減。
自分より遥かに若い歌仙兼定やへし切長谷部に、常々注意されている。

・刀種は剣。
・パッと見の印象は、鶴丸国永・一期一振系統の高貴さあふれる美青年。身長178cm、外見年齢は23~25歳ほど。銀髪のメッシュが入った鋼色の短髪。素の人格に反して存外綺麗に透き通った、薄紫の瞳の持ち主。右耳には北斗七星、左耳には南斗六星を象った金の耳飾りがぶら下がる。正式な服装は、四神の紋が銀糸で縫い込まれた白・黒・金の美しい狩衣。しかし本丸内にいるときは「動きづらい」の一言で脱ぎ捨て、黒のタンクトップにカーキ色のミリタリーズボンという砕けきった服装が多い。歌仙からは「いつもその姿でいるのは雅じゃない」と怒られている。

・容姿の初公開時、また最初に時の政府の配布により顕現した瞬間は、いかにも「凛とした忠臣」という印象。しかし現実世界の歴戦の審神者は「こういう男に限って全然見た目通りじゃない性格をしてる」と察知。予想は見事あたり、いざ蓋を開けてみれば、「俺の仕事は護衛と撃破だ。他のこたァ知らねえよ」と言い切る、荒っぽく慎みのない人格が露わになった。ゆえに、ついたあだ名が「適当監査官」。七星剣の評価によれば、「アレの本性は躾のなっていない犬」。明石国行とはやたら馬が合い、よく一緒にサボったり、内番をすっぽかす口裏合わせに協力し合ったりして、へし切長谷部に雷を落とされている。ちなみに好物は水餃子。
・しかしいついかなる場合でも、監査官として立場を弁える際は、丁寧な言葉遣いで物腰も丁寧。また、主に危険が迫った際には真剣に立ち回り、名に恥じぬ護衛と敵撃破を担う。要はやるときはやる男。この辺りは、節刀としての責任感の表れのようで、伊万里に関しても何だかんだ面倒を見る様子がある。
・一度は安倍晴明の手で甦った経緯から、①石切丸・にっかり青江同様にオカルト特攻持ち。②七星剣とは顔なじみ。③白狐の加護がついているらしく、小狐丸と鳴狐から仲間意識を持たれている。 といった関係図を結ぶ。破敵剣自身霊力に関する感度が高く、時の政府が派遣したのもその辺りに起因。実際、適当なことを抜かしながらも、伊万里の霊力の流れを注意深く観察している。
・政府により鍛刀された刀であるため、初期ステータスに異常はない。しかし、本丸での生活が長くなり、伊万里との絆が深まるにつれて、彼女の霊力の影響を受けるようになる。

・伊万里の本丸にやってきた初日のみ、真面目に任務を遂行。戦績や刀帳、本丸の手入れ具合、保有資源、所持刀装、所属する男士の様子などを確認。ところが二日目以降はさっそく素の砕けた雰囲気に。ついでに「監査のためにいくつか買い出しが必要」という名目で、伊万里を万事屋通りに連れ出す。その真の目的は高級油揚げを買うこと。それで伊万里の本丸のこんのすけを買収、政府に報告しないよう言い含めて、心置きなくだらける態勢を整える。
・監査にあたり、「政府配当の刀の練度を通常どおり上げる」「それでどれだけ強くできるかで審神者としての腕前を、また既存の刀剣男士とどれだけ成長速度が違うかで審神者の不調の原因究明を行う」という目的が一応ある。このためそれ以降は、既存の刀剣男士に交じって出陣や遠征を行う。しかし…

*「 態度を崩しすぎ?わざとだよ。堅苦しく見張られてちゃ、主も普段通りにできねえだろ 」(本丸ボイス)
*「 つまみ食いじゃないって。監査監査、超監査 」(厨番ボイス)
* 「のんびり昼寝したいから、重傷ってことにしといてくれ 」(軽傷手入れボイス)

・上記のような感じで、「こいつはまともに監査する気があるのか」と疑いたくなるような振る舞い。むしろ不真面目すぎて、監査する側のはずなのに、ちゃんと内番をしているかを逆に見張られるほど。しかしおそらく一部の刀剣男士なら、破敵剣があえて適当に振る舞っている面も察知し、主の為に警戒することもあるだろう。破敵剣自身は、本気で怠けているのが四割、本当に油断を引き出して監査しているのが四割。残る二割は無意識の、「真面目に働き使命を全うすれば、焼失するのではないかという恐れ」。

・「…まだ、燃えたくねェ……」というボイスがあることから、破敵剣として、その時々の役割を全うするたびに焼失してしまう宿命を背負っているのではないか・その後次の役目を授かる時に再鋳造されて甦るのではないか、という考察がある。その辺りの過去からか、骨喰藤四郎・鯰尾藤四郎のことを気にかけているらしい。このジンクスは多くの破敵剣が潜在的に感じているものだが、知っている審神者はごく稀である。政府そのものは破敵剣の性質を知っている可能性が高く、もしかすれば敢えて利用しているかもしれない。
・破敵剣は、現実のゲーム上の場合、「特命調査○○:審神者の霊力が突如低下した。政府の刀剣男士を補佐として派遣するので、各本丸の刀剣男士は原因を排除し、速やかに態勢を回復せよ」という体で、全審神者が強制的に霊力ダウンするイベントでの実装。この物語の世界においては、「霊力が不安定かつ、政府がきちんと育てたい審神者の元にのみ派遣される幻の刀剣男士」。都市伝説程度の知名度だが、審神者歴が長ければ、派遣対象ではなくとも実在を知る者もいる。他の審神者と交流があり、自分の腕前に不安がある人ほどその情報に行きついて、「破敵剣が派遣されたってことは、私は無能な審神者ってこと?」「本丸運営がこんなに上手くいってないのに破敵剣が来ないってことは、もしかして政府に期待されてないんじゃ…」という考えを持つことも。
・剣男士特有の特殊能力「神技」は、破敵剣の場合『殲滅の力』。味方に重傷以上の負傷が発生した場合、破敵剣の攻撃範囲が拡張し、打撃も大幅に上昇する。代償として、破敵剣自身の生存が一定数値分削られる。無理に進軍して神技を連続させた場合、最悪刀剣破壊もあり得る。
・ゲーム上の破敵剣が刀剣破壊に至るとき、特殊演出として炎が爆ぜる効果音がバックに流れる。





***審神者「卯ノ花」


「 心機一転、粉骨砕身!身命を賭して尽力すること、此処にお誓いいたします! 」
「 父や、兄の本丸で触れ合った彼らとの差異を感じる度、ああ彼らは私の刀なのだ、と嬉しくなります。……浅ましいでしょうか 」
「 あ、あ、主であるわたしがっ、ただ隠れて震えてるわけにはいかな、ません!でしょ!? 」

審神者名 : 卯ノ花( ウノハナ )
真名 : 花登 伊万里( ハナト イマリ )
性別 : 女
年齢 : 19( 審神者歴半年ほど )

容姿 : 染めた痕のない緑の黒髪。肩甲骨辺りまで伸ばした髪を、黄の組紐で後頭部の高い位置で後れ毛一つないポニーテールに纏めている。結んでいると分かりづらいが少し癖毛気味で、下ろすと輪郭がふんわりと弧を描く。髪を上げた姿と下ろした姿とで受ける印象が違う。眉下に切り揃えた前髪は向かって右に軽く流し、その下にはややつり目気味の大きな梔子色の瞳。顔立ち自体は可愛らしい部類ではあるが、口がへの字を書いていたり眉根を寄せていたりと険しい表情をしがち。これは自分なりに威厳を出そうと考えた結果であり意図的なもの。気を抜いたり意表を突かれたりすると容易に素が出る。自覚はないが、喜怒哀楽が表情に出やすい。いわゆるもち肌で、姉によく頬を揉まれる。見目にはある程度気を使っているらしく、髪や爪などはしっかりと手が入れられている。
 身長は163cm。すっと背筋の伸びた立ち姿をしている。普段着は着脱のしやすさや動きやすさを重視し二部式着物を着用。執務のみであれば紺の女袴を重ねることも。正装はベーシックな巫女装束、または訪問着。基本的に華美なアクセサリーなどは好まない。

性格 : 真面目で堅物。向上心が強く、とにかく自分に厳しい。理想を高く掲げすぎている面も。努力家で我慢強いといえば聞こえはいいが、健全な厳しさというよりは、自分を虐げることで無理矢理自己肯定しようとしている節がある。手先が、という意味ではなく不器用な気性で、無理に頑張ろうとすればするだけ空回りしていく。本人としてはクールでスマートな主を演じようとしているが、当然ボロが出る。“理想の主”像についてもぼんやりとしか想像できていないため、次の言動に困りフリーズすることも多々。本丸の皆に対する愛情を伝えきれていないことが悩み。厳しいのは自分に対してだけで、他者について小言を零すことは滅多にない。
 素は穏やかで素直、少し小心者だが大事なもののためならば直向きに頑張ることができる。特に何もない時間を楽しめるのんびり屋。よくいる普通の女の子に過ぎない。自己肯定感の低ささえなければ、大らかな家族によく似ている。

備考 : 一人称は「私」、素の状態だと「わたし」。基本的には物腰丁寧な敬語だが、監査官や政府関係者を相手にする際、慣れるまでの間は緊張からか不自然なほど堅苦しい口調となる。趣味は日記をつけること。好きな食べ物は甘味全般。しかし主らしく振る舞おうと、甘味の類は全て男士たちに譲っている。代々続く審神者の家系で、名の通った名門の生まれ。花登の血筋の者は審神者名に必ず“花”の一文字を冠するしきたりがある。卯ノ花の由来は4月生まれだからという単純なもの。
 今年の春から本丸を受け持つことになった新米審神者。見習い期間はなかったとはいえ、親族の本丸を訪れ間近で本丸運営を見ることも多かったため、知識、経験共に問題ない…と思われたが、何故だか上手くいかず成績不振。この度監査が入ることとなった。政府から目を掛けられているのは血筋が理由だと痛いほど理解しているため、悔しかったり、自分に伸び代などないのではないかと不安に陥ったりと、色々と思うところがある様子。
 家族構成は父( 審神者名:花道 )、母、兄( 菊花 )と姉( 火花 )が一人ずつ。母は元政府職員。全員優秀な審神者であり、兄も姉も若いながらも目覚ましい功績を上げている。名門らしく立派な審神者になるよう厳しく育てられた……と思いきや、末っ子故に猫可愛がりされてきた。特に兄とは十、姉とは八つと歳が離れているため、会うと未だに子供扱いを受ける。審神者としての教育だけでなく、勉学や習い事に関しても同じ姿勢で、成功しても失敗しても愛でられる始末。自分に対して厳しいのはその反動であり、どの程度厳しく接するべきなのかが分かっていないきらいがある。隣の芝生が青く見えているだけという自覚はあるが、本人的には厳しく育てられた兄や姉を酷く羨ましく感じている。家族に対する気持ちは嫉妬や恨みの負の感情はなく、純粋なる尊敬の念を抱いているが、彼らに対する劣等感は確実にある。親類曰く、伊万里が生まれる前に亡くなった曾祖母( 万花 )の若い頃の生写し。曾祖母は家系の中でも特に突出した才を持ち、人柄も穏やかな女性だったため、中身はまるで似ていないと自他共に認めている。しかし、この曾祖母も実は若い頃に破敵剣を派遣されていた。伊万里に派遣された破敵剣がかつて目撃した「燃え尽きる同個体」は、実は曾祖母付きの破敵剣の最期であった。
 昔から本番に弱い性質ではあるが、要領が悪いわけではないため、習い事などで身に付いた教養は確かに根付いている。料理や掃除の腕も確かで、本丸の刀剣男士がごく少数だった頃は一人で食事を作ることもあった。特に赴任初日、初期刀と初鍛刀とで食べた初めての食事は今でも鮮明に思い出せる大事な思い出。

追記 : 花登家は代々初期刀に歌仙兼定を選んできた。このため、花登家の本丸に顕現した歌仙兼定は、審神者に流れる血に特別な忠誠心を抱く傾向がある。
 また、本丸内に目安箱を設置すると、最初は九割が主への感謝の言葉や中には恋文めいたもの、ほか一割は破敵剣への警戒やもっと働くように言ってほしいという嘆願書が入れられるなど、刀剣たちから大きな親愛・信頼を寄せられていることがわかる。
 破敵剣の態度から、「もしや見込みがなさすぎて投げられたのでは?」「怠ける刀剣男士に対する対応を見られているのでは?」などと、色々思い悩むことも。





***舞台となる本丸について


・初期刀は歌仙兼定、初鍛刀は五虎退。
・その他、当本丸に所属する主なメンバーは約40振、以下のとおり。
【短刀】今剣、平野、厚、前田、秋田、乱、五虎退、薬研、愛染、小夜
【脇差】青江、鯰尾、骨喰、堀川
【打刀】鳴狐、宗三、加州、安定、歌仙、和泉守、陸奥守、山姥切、蜂須賀、大倶利伽羅、長谷部、同田貫
【太刀】明石、燭台切、山伏、獅子王
【大太刀】石切丸
【剣】破敵剣 ←New!

・成績不振という問題を抱えている。
「刀剣男士たちが本領を発揮できない」
「レア4以上がなかなか鍛刀できない(皆無とは限らない)」
「通常よりステータスが低く生まれつくことがある」※実はこの場合、代わりに最高ステータスの数値が通常より高くなっている
「錬結がなぜかからぶりがち」
「練度上げ(レベリング)の数字が伸びにくい影響で、なかなかステータスが上がらない問題が発生している」
「打刀以上の面々がなかなか育たない影響で、出陣範囲が厚樫山で止まっている」
これらは、伊万里の霊力の乱れによるもの。

・間取りは「【フリー素材】本丸の間取り図【オリジナル】」を参照。
・刀剣の所持数が少ないため、基本的に大人組は一人一部屋。まだ幼い短刀たちは数人ごとに一部屋。その他、刀種・刀派・前の主人繋がりで同室になりたい者に関しては相部屋を許可する形式。刀種ごとに大部屋があり、冬には炬燵が設置されることも。空き部屋や使われていない小屋は、怪異の発生場所になることも。
・審神者部屋は屋敷から渡り廊下で繋がった離れに位置している。厠と浴室付き。

・食事は7時・12時・18時の三食。厨番は、5時・10時・16時には当番に入る。毎週日曜日はリクエストメニュー採用の日。
・起床時間は朝6時、就寝時間は短刀・21時、脇差組・22時、打刀以上・23時(なお、翌朝ちゃんと起きられるならうるさく言われない)で、これはあくまでも目安。
・本丸内では内番着を推奨。その他、寝間着として紺の着流しが各自に配布されているが、着用は任意。個人で好きなように寝間着を用意してもいい。

・当番は基本日替わり。遠征番、手合、馬番、畑番、買い出し当番、ゴミ出し当番、厨番、洗濯当番、拾得資源・拾得刀整理当番、掃除番(厠・蔵・厨・浴場・中庭・廊下・玄関先・広間・資源置場・書庫・稽古場etc)など。審神者・近侍には記帳番という仕事がある。
・不寝番は、最初のころこそ他の本丸の例にならって置いていたものの、たたでさえ人員不足なのにあまり効果が見込めないから……と取りやめていたところ、怪異発生に備えて復活させることになる。

*基本、刀が揃ってくるとこういった本丸維持作業も楽になっていくはずだが、当本丸の場合、霊力の乱れによってなかなか仲間が増えず、その結果本丸の運営に労力を割かれ、戦や遠征へ思うように出られず、出たとしても手入れが発生すればすぐ全体が滞ってしまい、鍛刀もドロップもなかなかできなず、その結果人が増えなくて……という悪循環に陥っていた。

*また、破敵剣が遣わされる前から既に、軽微な怪異が発生していた。伊万里の着任以来、不意にどこかから視線を感じる、誰もいない部屋で音が聞こえる…程度から始まっていたのだが、監査が始まるまでの半年で徐々にエスカレート。彼女を不安にさせないよう刀剣たちが対処していた。しかし、怪異特効持ちの破敵剣が来たことで、徐々に力を蓄えて潜伏していた怪異たちが、威嚇のために顕在化しはじめ、最初の「鏡」の怪異に至る。





***世界観


・本来刀剣男士は付喪神だが、人間同様の生活をすることで主との結びつきが強くなり、刀剣としての力が高まる。

*転送用ポッド:本丸から現世へ、現世から本丸へ、本丸から別の本丸へ、本丸から現世へ、自在にテレポート可能な装置。
*ID:住所のようなもの。転送用ポッドの入力画面に、他の本丸IDや審神者局のID、演練所IDを入力することでそこへ飛べる。
*審神者局:時の政府に直属している、審神者専用の役所。審神者に任務を課す。相談窓口などがある。ブラック本丸の通報はここへ。
*演練所:審神者とその刀たちが他所の本丸と手合わせする場所。複数存在する。
*万事屋通り:審神者専用の買い物ができる街。様々な店がある。
*現世:審神者の出身世界。審神者局、演練所、万事屋通りはこの世界にない。現世を行き来する場合は審神者局に申請する必要があり、護衛として随伴できる刀剣男士も一振りに限られる。
*担当:審神者局に直属する人員。時の政府と審神者を繋ぐ、マネージャー的な存在。霊力などは持たない。
*見習い:熟練審神者の元で審神者として修業する年若い者。すべての審神者が見習いからキャリアを始めたわけではない。ブラック本丸では、審神者による見習いいじめ、逆に見習いによる本丸乗っ取りなどの事件がしばしば発生する。




***本丸を襲う「怪異」たち/ストーリー


【鏡】(9月中旬~10月)
「鏡に映る自分を、『可愛い』と褒めていると、本当に可愛くなれる」。そんな話を同期の友人である審神者に聞いた伊万里は、ある日鏡に映る自分を、「いい主だ」「霊力の扱いが上手」「歴代一の才能」などと一人で褒めちぎってみる。何となく元気が出るような気がして、落ち込んだ時に時折鏡の中の自分を褒めるように。そんな中、時折本丸内でもう一人の伊万里を見る、という噂が流れ始める。不思議に思いながらも、報告自体はごく少数なため見間違いと思い気にしていなかったが、ある日いつものように鏡に向き合ったとき、鏡に映った自分に引きずり込まれ入れ替わってしまう。鏡の自分は言葉を掛けていた通りの理想的な主で、もしや戻らない方が本丸にも実家にも得なのでは、と思い始める。しかし、鏡の自分の進言が、効率的ではあるが刀剣男士を駒としか扱わないようなものへと変わっていき…
・まだ本丸に来て間もないため、伊万里の人物像を深く知らなかった破敵剣が、刀剣男士を駒としてしか扱わない偽伊万里を見ても「ここの主はああ見えてほんとはこういうタイプだったのか」と捉えてしまい、そのため怪異に気付くのが遅れる…というトラブル。
・その後初期刀の歌仙から、「僕らの主はあんなことを言う人じゃない」と、過去の伊万里の不器用ながらも刀想いなエピソードを聞いたことで破敵剣が認識を改め、偽物を打ち破ったことで解決。
・伊万里に対し、「気づけず申し訳なかった。これからあんたのことを、もっとちゃんと知っていく」と頭を下げ、彼女に仕える刀しての心構えを改める。



何らかのお休み日常パート。サボリ組の騒動等。



【樹海の積み石】
伊万里の指令でいつもどおり遠征に出陣した刀剣男士部隊。ところが、存在しない遠征先である富士の樹海に出てしまった。辺りには首を吊った遺体が鈴なりになっている。伊万里からの通信は届くので、連絡を取り合いながらどうにか帰還する方法を探す。しかし、「樹海の積み石は絶対に崩してはいけない。不幸な目に遭うから」という花登家に伝わる言い伝えを伊万里が教えた瞬間、遺体が襲い掛かってきて、戦闘を余儀なくされた。激しい刃を交えた刀剣男士たちは次々に辺りの積み石を崩してしまい、悪意があるかのような偶然の事故に襲われて銭湯不能に陥っていく。唯一まだ動ける破敵剣は、特別に神気を通わせ、伊万里の千里眼に自分の視界を共有しながら脱出方法を模索する。
・破敵剣と伊万里の、初めての本格的な連携。破敵剣は伊万里様を信頼して評価する。
・その一方、伊万里の心の中では、刀剣男士たちを危険な目に遭わせてしまったのは自分の霊力の乱れのせいだ…という自責の念が生まれ、それが次の怪異に繋がっていく。



【襖の怪】
襖を開けても開けても同じ部屋が続いていたら、襖の怪に取り込まれている。そのとき、絶対に後ろの部屋に戻ってはいけない、振り返ってもいけない。進み続ければいつかは出られる。その掟を知っていた伊万里は、だんだん恐ろしい光景になる襖の先に、それでも次々に飛び込んでいくが、審神者局の人間、同期の審神者、兄、姉、母、父の偽物が現れて審神者を無能だと罵るようになる。
・伊万里は怪異に屈さず、刀剣の助けなしに突破。しかし、破敵剣に守られず肯定されることもなく、既に済んでしまったせいで素を曝け出して泣きつくこともできず、更に一人でも何とかできた、という生半可な矜持を持たせた方が誰にも甘えられない精神状態に。
・このため平和に落着せず、伊万里のなかの劣等感がますます大きく膨らみ、それをどうにかしようとして次の怪異を招いてしまう。



【夢日記】
本丸の運営が上手くいかない心労からか日々の睡眠が浅くなり、近頃夢を見ることが多くなった伊万里だが、折角ならこの状況を楽しもうと思い夢日記をつけ始める。次第に明晰夢を見ることが増え始め、夢で自由に動けることを喜びストレス発散に繋がるが、反対に体は満足に休めていないらしく、明晰夢の頻度と比例して疲労を強く感じるように。その内本丸の夢を頻繁に見始めるようになり、段々と夢と現実との境界線が曖昧となっていき、現実での言動がおかしくなっていく。(すり抜けられると思って壁に突っ込む、宙に浮けると思って縁側から地面に顔から転ぶ等)ある日夢の中の本丸で、こちらこそが現実だ、ずっとここにいればいい、と言われ了承してしまい、それ以来現実で目を覚まさなくなってしまう。
・よろけた伊万里の腰をとっさに支えたり、助けようとして一緒に池の浅いところに落ちて、助け起こそうとする態勢がやけに色っぽくなってしまったり、そういう密着シーンも多発。今までそんなことなかったのに、途端に伊万里のことを意識しだしてしまう破敵剣。恋愛要素始動。
・現実世界で様子がおかしくなっていき、ついには目覚めなくなった伊万里を見た破敵剣が、彼女を失うことに初めて危機感を覚えるイベント。さらに伊万里の日記を見て、彼女が前回ひとりで怪異に対処していたこと、その胸の内には深い劣等感を煩っていることを知る。



【猿夢】
ある日おかしな夢を見る伊万里。寂れた駅にやって来た電車に乗ると、車両内には複数人の男女が列を作っている。不思議に思いながら自分も列の最後尾に並ぶと、何やら聞こえてくるアナウンス。その次には悲鳴が聞こえ、そこで目が覚める。翌日も、その翌日も、何日か同じような夢を繰り返した後、いつの間にか夢の中の順番は前から3人目ほどに。一体列の先で何が起こっているのか、と覗き込むと、そこにはアナウンス通りに殺 されている光景が目に映る。このままだと数日後には、自分もあの夢の中で死 ぬこととなる。たかが夢と思いつつ、念のためこのことを破敵剣に打ち明けてみることに。
・「夢日記」の件で夢の恐ろしさを学んでいた伊万里が破敵剣に相談したところ、「じゃあ俺も一緒にその夢の世界に行くわ」と言い出し、そのために同じ部屋で一晩を過ごすことに。
・いざ床に着くと異性と一つの布団で寝ている状態を意識しすぎ、一睡もできず朝を迎える伊万里。何の解決にも至らず次の晩も一緒に寝ることに。同様に落ち着かないとはいえ睡眠不足には勝てず眠りに落ちるが、なぜかその晩は猿夢を見ることはなく、ただ一緒に寝ただけとなる。
・実は猿夢は大したことのない怪異で、一日徹夜して夢の連続を途切れさせることが怪異の攻略方法だったのだ。しかしそんなことは露知らず。念のためとその後数日一緒に寝ることに。「主がもう何日間も破敵剣と臥所を共にしているぞ…!?」「落ちつけ、僕らは刀、主の刀だ、主の意向こそがすべて、彼女が幸せならそれでいい、そうだろう?」「そういう歌仙もすごい形相してる癖に!」と母屋の刀たちは大騒ぎ。



【逆メリーさん】
いつも通り机に向かっていると、執務室に通信が入る。政府からかと思い話を聞くも、聞こえてくるのは短刀の声。曰く、物置で古びた装置を見つけ、弄っていたら執務室に繋がった。すぐ側の物置にいるから主も遊びに来てほしい──、装置が古いせいか、誰のものともつかない短刀の声を聞き、息抜きも悪くないかと思い物置へと訪れる。しかし物置には誰もおらず、「次は広間にいるよ」と書置きが残されているのを見つける。きっとこういう遊びなのだろう、と付き合い、書庫や鍛刀部屋、稽古場など、徐々に執務室から離れた場所へと転々とし、最後は私室である離れにいるとのこと。無論相手は短刀などではなく、悪意を持った怪異。何度も自ら願いを聞き入れさせることで伊万里の持つ抵抗力を落とし、母屋から離れた私室に誘き寄せるための罠だった。
・この事件がきっかけで、より万全な護衛のため、審神者部屋を母屋に移転させることになる。この後の日常パートに相当か。



【噂】
夜更かしの楽しさを覚えてしまった短刀たち。朝寝坊が増えたり、当番中に昼寝をしてしまったりと問題行動が増え、対策を考える伊万里。結論は「ありもしない噂を流して早寝を促す」ということに。霊力の乱れの影響で、深夜に化け物が廊下をうろつくかもしれない。夜更かししている短刀なんかもってこいの獲物だ。そんな話を教え、演出として深夜に短刀部屋の前を裾を引きずって徘徊してみたり、部屋の襖をカリカリと引っ?いてみたり。伊万里の睡眠時間と引き換えに短刀の夜更かしは激減するが、怯える短刀とそれを面白がる長物たちのせいでいつの間にか怪談に尾鰭がつき、いつの間にかおぞましく残酷な噂となっていた。多くの神に信じられた怪物は、やがて実態を伴って夜の本丸に現れてしまう。
・伊万里も母屋に移った生活の変化から、短刀たちに怪異ごっこを仕掛けやすくなっていた。
・長物たちが見守っているので、怪異が生まれるまでの間は結構コメディっぽいかも。
・神々が噂に尾ひれをつけたせいで力を得た恐ろしい怪異も、逆に可愛らしい噂をつけ足せば上手く飼い慣らせそう。ワンチャン、今回の怪異はペット可もアリ…??



【神成様】
「 神成様 」という付喪神の種類がある。多くの付喪神は、人に大切に使われることでそこに魂が宿るが、人の作ったものに雷が落ちることでそうなる場合もあるらしい。刀剣男士から聞いたその話を、その日審神者はすっかり忘れていた。稽古場そばに落ちていた古い鈴を、その場にいた誰の物かもわからなかったため、落とし主がいずれ戻ってくるだろうと思って切株の上にのせてやった時には。その晩、その切株に雷が落ちたかと思うと、鈴の頭をした怪物が誕生し、本丸に侵入する。「やさしい、むすめよおまえはやさしい、われとめおとになるべきだ」その伊万里への執着は、刀剣たちに牙を剥く。
・「めおと」発言にカチンとくる破敵剣。伊万里への独占欲はここからさらに強まっていく。
・本丸半壊。この後、新本丸にお引越しすることになる。この後日常パート大型引っ越し編?


【赤い部屋】
「 赤い部屋 」というインターネット怪異。このサイトを見てしまったものには死が訪れるという。いかにもありきたりな怪談に、本丸内では笑い話になっていたが、コンピュータールームを利用した獅子王が〝見て〟しまい、その後どんどん様子がおかしくなっていく。さらに、本丸内の壁や障子に指で開けたような穴が出現し始める。そこを覗くと向こうの部屋が赤く見えるのは、実は血走った目の女にこちらを見つめられていたからで…
・新本丸にはPCルームが存在し、物珍しさにネトゲを始めて見事ハマった獅子王。そのせいで怪異にかかりやすくなっていた。すべてが解決した後、「ネトゲはしばらくこりごり」とのこと。



【紫鏡】次年度4月
「 紫鏡 」という言葉を20歳まで覚えていると、鏡の世界に取り込まれるという都市伝説がある。演練所で他の審神者からその話を聞いたのが、伊万里がはたちになる誕生日のわずか数日前だった。気に留めないようにしていたが、はたちになるまでの数日の間に、ふと鏡を見ると異変を感じることが増えていく。さらに、自分の利き腕が急に反対になったり、着物を左前で着てしまったりするようになる。このままでは鏡の世界に取り込まれてしまう、と感じた伊万里は、破敵剣に助けを求める。
・本丸の刀たちの多くは「主様の成人の祝いだ!」とうきうき浮かれてて気づきにくかった、とかだと可愛い。
・無事に解決した後、破敵剣とふたりでお疲れさま&祝いのお酒を楽しむオチに。酔ったふりをした破敵剣がいつもより大人な()ちょっかいを出すオチも。



【スイカ】
「 スイカを見たら振り向いてはいけない。自分もスイカになってしまう 」という都市伝説がある。この場合のスイカとは、山岳部で滑落した登山者の割れてしまった頭のことで、刀剣男士たちも前の主に仕えていた時には山中で普通に見かけたという。しかし本丸近辺では、遠くに山が見えるだけ。関係ない話だと思っていた伊万里が、夏空の下ひとりで畑仕事をしていた時に突然、「果物のスイカ」の頭をした、見知らぬ野良着姿の、くねくねと揺れる男が目の前に立っていた。しかも奥から、まだ次々と現れる。不気味な異形頭たちの出現に怯える伊万里様のもとに、破敵剣がやってきて、「絶対に振り返るな」と言い聞かせる。しかしスイカ頭たちは、伊万里を振り返らせてその頭を破裂させるため、あの手この手で襲い掛かってきて…
・この事件の後、歌仙さんや燭台切が何の気なしに「主、暑いだろう。これを食べるといい」って切ったスイカを善意100%で出してくるコメディチックなオチ?
・怪異自体はシンプルなので、水遊びや魚釣りなど、夏っぽい平和なお話をメインにした中でのホラーな一幕、という扱いも良さそう。


*その他日常パートの例

「襖の怪以降家族と会うのが怖くなった伊万里が、破敵剣同伴で実家に顔を出す話」
「伊万里が風邪を引く話」→「風邪を引いた影響で霊力が乱れ、本丸の何かがどうにかなる話」
「何らかの原因で伊万里と破敵剣が恋仲だという噂が本丸内に流れる話」
「伊万里の様子がおかしく怪異かと警戒するが、ただ恋煩いでぼんやりしてるだけたった話」

「破敵剣と明石が全力でサボろうとして歌仙と長谷部に死ぬほど怒られる話」
「破敵剣と同田貫が突然湧いた時間遡行軍相手に『戦だ戦だァ!』と大盛り上がりして突っ込んで大怪我して歌仙と長谷部に死ぬほど怒られる話」
「万事屋通りへの買い出しにかこつけたデートに破敵剣が誘う話」
「小夜の楽しみにしていたプリンが何者かに食べられてしまう話。部屋の隅っこで泣きだす小夜、微笑みながらも物凄い怒気を放つ宗三、顔を真っ青にする歌仙、『俺じゃない!』『だけどあのときあんたは厨に!』『兼さんがそんなことするわけないじゃないですか!』『こんなところにいられるか、俺は稽古場に戻らせてもらう!』__疑心暗鬼と弁明で阿鼻叫喚となる刀たち。しかし翌日、第一容疑者だった和泉守が無残な姿(※ギャグ方面)で見つかったうえ、今度は五虎退の大事なみたらし団子のパックだけが発見された(ここまでに一期一振を仲間に加えていた場合、微笑みながらも物凄い怒気を放ついち兄が降臨)。このままでは短刀たちが次々に悲嘆の涙を流しかねない上、容疑者に上がっている大人組は恐ろしい目に遭わされてしまう。__本丸という密室内で、凄惨な大事件の犯人探しが始まった…!」※つまみ食いの真犯人候補()として、【噂】回でペット化した怪異をイメージしています。また、大人組を襲った犯人は「復讐」をモットーとする小夜。「皆を怖い目に合わせれば、そのうち真犯人が名乗り出ると思ったんだ…」
「初めての2月を迎える刀剣たち。季節の催しとして豆まきをするつもりでいたが、演練所で他所の本丸の刀剣から『ばれんたいん』なるイベントを聞く。さらには主がちょこれいとを使って菓子作りを始めた気配を察知。『まさか主に好きな男が…!?』『演練所で主に慣れ慣れしくしていたあの男審神者か!?』『いや俺宛じゃないか!?』と盛大にそわそわし、破敵剣に至っては嫉妬や期待で何も手につかずポンコツになる話」






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