匿名さん 2022-09-21 11:05:21 |
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抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ──。
(聖杯戦争になぞ参戦する気はなかった。しかし、絶縁していた実父が急に現れたかと思えば、事実上聖杯か死かの選択を迫られたのがつい数刻前のこと。不平不満、その類の嚥下しきれない感情をそれでも腹の中に押し込め、台本のような棒読みの詠唱とともに召喚陣を描き進めていく。自らの皮膚を傷付け、血を介して魔力を陣に流し込むその作業すらも無表情のまま淡々と行う様はどこか機械的で。いよいよ召喚に移れば、魔力が体内から吸い取られていくかのように消費される感覚に、初めて顔色を変えて。僅かな冷や汗を浮かべて眉を寄せれば、陣から発される光が網膜を刺激し、堪らず腕を翳しながら成否を窺い)
(/初回文投下させていただきます。ロル形態や文章についてわかりにくい等がございましたら遠慮なくおっしゃってください)
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