見た目に拘る事なかれ（〆）

(/大丈夫ですよ～)


あ、あぁ……そっか、そうだよな。

(あはは、と苦笑いを浮かべながら、冗談だと言われたこと、あまりそういうことを言わない方がいいと言われたことにに少し考えながら頭を掻いて。
やっぱり、あんまりこういうこと言わない方がいいのかな、でも言わないで女の子らしく振る舞うとかそもそも出来ないし、できたとて相手の子を騙してる感じがするし……なんて複雑な気持ちを感じつつ、まあやっぱり信じられないよなと。だって自分も今目の前の女の子に「俺実は男なんだよね～」なんて言われたら……まあ変な人認定して今後あまり関わらないようにするだろう。
……そう考えると、こんな変な人なことをしたした俺にまだ関わろうとしてくれるのはいったいどういう心持ちなのだろうか。いや、せっかく親切にしてくれてる人にそんなこと考えちゃダメか。)

しょ、ショッピングモール？　い、行くのはいいけど……服とか化粧は別にいいかな、って。その、なんというか……かわいい服とか着たくないっていうか、興味無いというか、恥ずかしいというか……。

(着たくない理由なんてもともと男で女装してるような感覚になるから嫌だということの他になんでもない。けれど、ついさっきあまりそういう事は言わない方がいいなんて釘を刺されたところだし、そもそもさっき一応男だということは伝えてある。のにまた言うのもくどい気もする。
そんなことを考えながら、ショッピングモールに行くことについては頷きつつも、別に嘘ではない理由を適当に口から並べながらあまり服選びなどには乗り気でない様子を見せて。)