見た目に拘る事なかれ（〆）

あはは、急だったし戸惑わせちゃったかな？ごめんね？

(驚きっぷりに苦笑いを浮かべる。元々急に話しかけたのだから非は間違いなくこっちだ、眉を下げて一先ず謝罪を。次いで一緒に何処か行かないかという提案はOKを貰ったようだが……俺？いま俺って言った？……確か女の子で一人称が俺って言ってた子は中学に居た気がするが、高校ではさすがに居なかった。男勝りタイプなのだろうか？と思ったら次いで相手の口から告げられた一言にまたも戸惑う。相手に聞こえるくらいの声量に落としつつ、苦笑いしながら釘も刺しといて)

えー？冗談言わないでよー。男の子って言われてもどっからどう見ても女の子じゃん。……そういうの、本当でも嘘でも大声で言わない方が良いよ。

(内心は半信半疑だった。確か、母がそう言う病気があるとか言ってたような気がしたが……記憶が曖昧過ぎて分からないために思い出すことはやめる。ただ、言動、服装、容姿……どれを見ても手入れがないというかまさに男の子っぽいから、妙に現実味があるなぁ、とも思いながら。とはいえ彼女をこのままにしてはマズいと思ったため、元の笑顔に戻り提案をしては、元は男性、という目の前の子はどういう反応で返すだろうかと様子を見て)

まぁでもこのままじゃ、可愛いお顔も良いスタイルも台無しだから……あ、そうだ、ショッピングモール行かない？良い服とか見繕ってあげるし、化粧分かんないから教えるよ～。