匿名さん 2022-09-15 18:22:16 |
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えぇ、何も。気配ぐらいなら分かるけれど。
(目の前で手をひらひらとされれば、一間遅れて大体の位置へと顔を向け、目が見えないことを再度確認されると頷きながら返答する。声のする方を確認すれば「 やはり、貴方は背が高いのね 」なんて言って優しく笑いかける。
人は気配や音で位置や背の高さなどを把握できるが、初めての場所へ行くとなると困難を極める。場所の位置や道筋を覚えていなければあちらこちらにぶつかってしまい移動がままならないのだ。
暫くして、相手から伝わる空気感がピリッと鋭いものに変わったのを感じ、静かに耳を傾ける。彼の言葉には「 そうね 」と息を吐くように呟けば視線を足元へ。
特にこの街は、貧困層に厳しく権力者が猛威を振るう。市民が怒りを積もらせている時、貴族は優雅にお茶を飲みパーティをするだけだ。そんな中この家に生まれた以上、上にも下にも味方が居らず逃げ道はない。)
…そういえば、自己紹介が済んでいませんでしたね。
私はアメリア。
すでに居たくもないでしょうけれど、ここ、部屋だけは有り余っているから、ご自由にどうぞ。
( ふと、空気を変えるように再度笑顔を向ければ、名を名乗って軽く気品のよい会釈を。相手は自分のことも嫌っているだろうが、こうしてずっと立ち話をしているのもなんだろうと、階段の方を手で示し其方の方へとゆっくり歩き出す。)
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