匿名さん 2022-09-06 09:49:48 |
通報 |
っっ~~~~!?きき、期待!?わ、私そんなつもりで言ったわけでは……!
っ…もう、もう!セシル様、からかわないでくださいませ!
( 意地悪な、それでいて甘美な彼の言葉に、今日一番の赤みを顔全体に帯びながら目をぐるぐるとさせて。今すぐにでもあの猫のような叫び声をあげて逃げ出したいのだが、このままここから離れてしまっては自分がそういった事を求めていたと後押しする形になるのではと。走り出したい気持ちを何とか堪えて必死に弁明をするが、今更いくら首を振ったところでもはや後の祭り。いつも彼が浮かべている優しげな笑顔が、今はこちらの反応を楽しんでいるように見えて仕方がない。あまりの恥ずかしさに潤んでしまった目できっ、と相手を見据えて )
え、えーっと……そうですわね……、
まずは基礎代謝を上げるために簡単な柔軟体操とストレッチは欠かさず続けておりますわ。あとは…ついおやつを食べ過ぎてしまった日なんかは、部屋にある燭台をこう…ダンベルの代わりに。
本当はお城の周りをぐるっとマラソンしたいのですけれど……あ、それと腹筋ですわね!なかでも効果が高くてオススメは自衛隊式腹筋ですの!
( 相手の問いかけがこちらを責めているわけではなさそうだということを感じ取ると、空中に視線を向けてひとつひとつ思い出すように挙げていき。一時期のがっつりダイエットメニューは、過去にやんわりと諌められたことがあるせいかさすがに今はやってはいないが、それでも女性が日課とするには些かハードに聞こえるラインナップばかりで。自室を彩る装飾品の数々も、自分にすれば物によっては立派な筋トレ道具だ。手振りで部屋にある燭台を形作り、それを握って上下に振る動作を交えて説明し。欲を言えば他にもしたい運動はあるのだが、現状では難しいだろうという事はさすがに理解をしているつもりで。それでも前世の言葉を交えながらの説明、最後は聞かれてもいないお勧めメニューを笑顔でプレゼンして )
それはもちろんですわ!セシル様が倒れられるなんて……あのような、心臓を締め付けられる思いはもう二度としたくありませんわ!
( ただの例え話である事は理解しているのだが、実際に彼が倒れた事が自分の知る限り一度だけある。卒業式のあの日、これ以上ない不安が全てを飲み込み、胸が締め付けられて息苦しくなるほどの思いをしたのだ。原因は違えど、もしまた次に彼が倒れる事があれば間違い無く自分はパニックを起こすだろう。件の事件を思い出しては涙を滲ませ、絶対に嫌だという気持ちを相手にぶつけて。しかしその後すぐにハッと、このままだと彼にも同じ心配を掛けてしまう事に気付き。彼の言う通り、ありがたい事に自分は環境に恵まれている。学生の頃から何かと力になってくれる素敵な友に、頼もしい契約精霊、そして何より優しい夫がいる。注意とも提案とも取れるその言葉はとにかく優しさに溢れており、それを噛み締めるようにしっかりと頷き。少しばかり照れ臭そうにぺこりと頭を下げて )
…ええ、私は本当に素敵な皆様に支えられておりますわ。
セシル様だけでなく、もう皆様方に心配をかけたくありませんの。……なのでその、まだまだ未熟な私ですが、これからもよろしくお願いいたしますわ。
トピック検索 |