通りすがりさん 2022-09-03 23:20:52 |
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(__憧れだった小説家になっても尚、届かない夢があった。
たまに脳裏をよぎる其れは、こちらの気も知らずに微笑み、そして、尾を引いたまま去っていく。
ずっと傍にいた青春時代を終え、必死に仕事をこなして行く日々の中で、彼は夢であり、目標であり、支えだった。もう二度と会うことも、この気持ちを伝えることも出来ないだろうと、そう思っていたのに。 )
…好き
( 新たな担当がやって来たと玄関を開けると、そこに居たのは数年ぶりの彼の姿。訳が分からなくなって、自分の口から出た第一声がこれ。
思わぬ再開と思わぬ告白に相手はそのまま固まってしまい、お互い中途半端に間抜けな顔をしたまま、暫くそこに佇むのだった…。 )
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