匿名さん 2022-09-03 19:19:45 |
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【 ラギー・ブッチ 】
(この数週間で食堂のゴーストたちも随分と自分に慣れてくれたらしく、諸手を挙げて歓迎とは行かずとも受け入れてくれている。次の授業が魔法薬学ということもあり、昼休みが終わる寸前まで食堂に留まることは難しいため、放課後に引き取りにくることを約束して容器を預ける。これで今晩の食費は浮くだろう。深夜に寮長に夜食を強請られたとしても、貰った食材で適当に作ることもできる。たくさん余りますように、と内心で祈り、バイキングの列に並び大勢いる生徒の一人に紛れて。
両手と両腕、合わせて4皿。色々な料理を満遍なく皿に乗せ、器用に運びながら辺りを見回す。矢張り唯一の女子生徒となると見つけやすい。彼女の元へと危なげなく近付くとゆっくりと卓上に皿を下ろし、隣へと座ると聞かれてもいないのに弾んだ声音で首尾を説明して。)
お待たせしました~。へへっ、今日も余りもの貰えるみたいッス。廃棄なんて罰当たりッスからねぇ。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
ふふ、色気のない台詞。
(陸の抱擁なる聞き馴染みのない表現に一瞬小首を傾げるも、言わんとすることが伝わるとつい笑ってしまう。つまりは抱擁の経験こそが一番の収穫だったと。幼子のような発言が何処か見た目と剥離していて、矢張り微笑ましげな気分に浸りながらきゅっと双眸を細める。手本を見せるとばかりに再びぴたりと密着し、今度は身を寄せるというより身体を押し付けるように──といっても、作りのいい寮服のおかげで何の感触も伝わっていないと思うが。分かりやすく媚びるような甘ったるい声音で、浅ましくならない程度の言葉を選んで視線を絡め。)
得るものはあったけど、きっと貴方の望むような答えじゃないと思う。貴方の温かさとか、安心感とか、…くだらない?
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