匿名さん 2022-09-03 19:19:45 |
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【 ラギー・ブッチ 】
そりゃもう腹に入る分なんでも!こちとら昼飯がいっちばん幸せな時間なんスから。
(彼女よりも数秒先に大食堂へと辿り着くと、まずは空いている席を探してきょろきょろと周囲を見回して。肉、魚、野菜…色々なものが混ざった匂いに空腹が刺激される。隣へと立つ彼女に投げ掛けられた問いに間を置かず即座に答え、気まずさも羞恥も食欲の前に負けたのだと分かると、自分という存在が単純なのだと改めて自覚する。それも致し方ない、NRCに入学して何が一番良かったかと問われれば間違いなく昼食だ。朝昼と毎日がビュッフェだなんて流石は名門お坊ちゃん高校だ。空きっ腹が疼いてはいるが、列に並ぶよりも先に自分にはやるべきことがある。注文制度で無いため、日によっては折角の料理が廃棄に回されることも多々。昼休み終了時に余った料理は勿論、食材でも何でも余り物は全て詰めてもらおう。視線は彼女ではなくバイキングの方へと縫い付けられたまま、矢継ぎ早に言い切ると保存容器を抱えて慣れた様子で厨房へと走り去って。)
ちょっと厨房行ってくるんで先にどっか座ってて。ゴーストさーん!
【 ドロシー・エルリッチャー 】
……、寮長さんには振られちゃった。勿体ない人よね。
(歩み寄った彼の腕に包まれると僅かに眉を上げ、つくづく好奇心が旺盛なのだと再確認して。当然ながら愛のない抱擁に感じるものなど有りはせず、寮服に皺を刻んでしまわないようそっと背中へと腕を回して寄り添い、異性らしい身体の厚さを確かめる。身長差のせいで肩に顎を乗せることすら叶わず、まるで親と子供のような位置関係に少々不満を抱き、必要であれば少し身長を盛ろうか、と検討を。僅かに聞こえる平常通りの心拍音に耳を傾けながら、彼の疑問に答えを呈して困ったように笑ってみせ、笑い声が水音に紛れて消えると腕を緩めて。要望通りに抱き締めてくれた彼が何を考えているかは知ったところではないが、ただ美人に触れたかっただけではないだろうと踏んで曖昧に問い掛け、小首を傾げて。)
おしまい。もういいの、ありがとう。何か得るものはあった?
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