匿名さん 2022-09-03 19:19:45 |
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【 ヘレナ・アンティパス 】
そんなの触ったことあるわけないでしょ、傷でもついたら良い家に嫁げなくなるかもしれないし。
( 掃除も料理もできない金持ち連中、なんて前置きをした上でかけられたその質問に頷いてしまえば、まるで自分が金だけを持つ能無しのようになってしまう。それに少し不満げにしつつも、わざわざ嘘をつくのもと思案して正直に答える。実際幼い頃から料理も掃除も使用人にやらせるものだったし、包丁は危険だからと手にしたこともない。くだらない傷が理由で良家に嫁ぐチャンスを無くすとしたら、自分としても親としても不本意だ。実際貴族の娘として間違った教育を受けたわけではないだろうと思案しながら、瞼の裏に残る彼の手と比べるように自分の手を眺める。傷やささくれのない肌、形を整えて丁寧に磨いた艶のある爪。綺麗だと誇るはずの手も、彼からしたら無能の証左にされてしまうのかもしれない。そう思うとなんだか恨めしくなって溜息を吐き )
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【 アズール・アーシェングロット 】
( 自分のもとに契約に来る人間はたいてい前もってある程度調べてある。というのも、自分の”慈悲"を求めそうな人物をあらかじめ割り出したり、もしくは双子を経由して契約に来るよう誘導したりしているからだ。もちろん、それと関わりなく自分の元へやってくる人物の頼みも拒むつもりはない。しかし、それがあまりに予想外の方向からとなると身構えてしまうのももっともだろう。
この学園にて留学生として学んでいる得体のしれない女子生徒──ドロシー・エルリッチャーの訪問なんて想定外だった。何を欲しているかも分からない彼女とは安全策としてなるべく距離をおいておきたかったのだが、彼女自ら自分を頼りに来たとあれば断ることもできない。この機会にその腹を探ってやるつもりで、約束した時間通りにVIPルームへ入室する。愛想のいい笑顔に自分も商売人特有の笑みを返すと、社交辞令を並べて )
初めまして、ドロシーさん。こちらこそわざわざ足をお運びくださってありがとうございます。前々からぜひお話したいと思っていましたから、このような機会を得られて大変光栄です。
──それで、本日は契約のご相談…ということでお間違いありませんか?
(/展開の方承知いたしました!絡み文のご用意もありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします~!
それとこちらの方なんですが、ラギーとの絡みが一段落次第、寮内の説明が終わって新入生たちが解散になった上でヘレナがレオナの部屋に行く、といった形での展開を考えています。差支えがあれば遠慮なくお伝え下さいますと幸いです~!)
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