仮面の裏を召し上がれ 〆

一緒にか…なんだか恥ずかしいけどいいよ
（一緒に入ることを提案されると驚きながらも、滅多にない機械に頷いて。ただ一緒に入るとなるとだいぶ恥ずかしいな…と心の中で思いつつアジトにつくと先ほどの動揺を迎えに来た部下に見せないようにしながら相手を案内するために奥にあるエレベーターに行くとボタンを押して乗り込んで）
一度来た事があるけど、私の部屋に案内するよ。こっち

ん、ありがとう。……部下の皆様方も、お邪魔します。
(自分の提案に慌てると思っていたが案外気にしてなさそうだったので、ラッキーとも思って。相手の後ろをついて行きながら廊下や至る所に控える相手の部下に軽く挨拶していくとエレベーターに乗り込み、自分のところとは違う装飾が気になって眺めつつ先程見た部下たちの顔を思い出して)
なぁんか、複雑そうな顔してたな。祝えばいいのか警戒すればいいのかって気持ち丸出しだ。

そうだろうね…ここにいる部下は結構長く組織に入ってるやつばかりだから、余計に複雑だろうね
（エレベーターの中で悪戯っ子の様にくすくすと笑って。他にも部下はいるが、このアジトにいるのは厳選した部下ばかりで、ボスが誰か知らない物も多くいる組織だが、その中でも知っている上で長く一緒にいるため余計に複雑そうで。エレベーターが目的の階に着くと先に降りて）
ここが私の執務室と奥が自室だよ

へぇ、ここが……。広いけど落ち着く部屋だな。
(親心の様なものだろうな……と勝手に考えながら着いていけば長い廊下を経て執務室と相手の自室に到着し。広々とした空間だか壁紙や調度品に品の良さが伺え落ち着けるな、と述べて。近くのソファに荷物を置いて座らせてもらうとシャツのボタンを少し開け、ふぅと一息ついて)

ふふ、この階には部下は呼ばれないと来ないんだ
（彼の横に座ればそう言って楽しそうにして。つまり何をしてもいいと思っているためどちらかと言うと友達とのお泊まりに浮き足立ってるようで）
お風呂だっけ、早速入る？

んー、そうだな。働いて汗かいたしスッキリしたいかも。
(相手の組織は忠誠心が高いなぁと感心しつつ、お風呂に誘われるとそうだなぁ、と頷いて。それほど暑い日で汗をかいている訳では無いが、1日体を動かした為疲れを取りたいという理由もあり、カバンの中から着替えを取り出しながらどのような浴槽かガラにもなくワクワクして)
どんな感じの風呂なのか楽しみだ。

まぁ広いんじゃないかな
（彼と共に風呂へ入る用意をしながら、一般的な家庭よりは確実に大きいと思っているため呟いて。着替えを用意して脱衣所を開けるとそこからすでに大きくて）
脱いだのそこに置いてていいよ

悪いな、ありがとう。助かる。
(脱衣所に行けば想像通り広くてやっぱりな……と思いつつ、相手の言葉に甘えて脱いだものは近くのカゴに入れさせてもらおうとシャツのボタンに手をかけて。相手の着替えをまじまじと見るのも失礼だろうと背中を向けながら脱ぎ、軽く冗談を述べて)
脱衣所から広いと風呂場はもっと広いんだろうな。酔ってたら帰れなそうだ。

どういたしまして
（背中を向けている相手より先に脱ぎ終わると扉を開けて。一緒に誰かと入るなんて考えたこともなかったが、これだけ大きくてよかったと思いながら相手の冗談にクスッと笑ってしまって大袈裟に返答して）
ふふ、迷子になるかもね…さ、入ろうか

そうだな。…おぉ、想像以上だな……さすがボス。
(服を脱ぎ終わって腰にタオルを巻くと相手の後ろについて中に入り。想像よりも広々とした空間と自分のところとは違う雰囲気に軽く見渡して。いい設備があればうちにも取り入れようと考えながらシャワーの前に行くとお湯を出して体を濡らして)

ふふ、まぁね…ところで、背中洗っても？
（体を濡らす彼の横の後ろに行くと、体を洗うタオルを鏡越しに彼に見せて。すでに洗う気でいるため泡を立てて背中だけでも洗って良いだろうかと一応尋ねながらタオルをそっと彼の背中にタオルを当てて）

えらい高待遇だな。じゃあお願いしようかな。
(まずは頭でも洗うかなと考えていれば、背後にいる相手がまさか体を洗いたいと言い出すのは思わなくて少しびっくりして。ファミリーのボスに背中を洗わせるなんて他の奴らに見られたら凄いことになるんだろうなと考えながら、穏やかに微笑みながらお願いして。柔らかい泡で背中を背中を洗われる気持ちよさを感じつつ、これまでの抗争等で受けた火傷や銃創の痕だらけの背中を見せていることに申し訳なさも感じてしまい。見ていて気持ちのいいものではないだろうと苦笑いして)
背中傷だらけだろう？変なの見せて悪いな。

そんな事ないよ、普段のシアから感じさせないかっこよさがある
（背中をゆっくり洗いながら彼がいう傷に優しく触れると首を横に振って。自身も刺された後などの記事はあるが相手ほどひどくはないためなんとも言えないが、愛おしそうに傷を優しく撫でると背中の泡を落とすためにお湯をかけて）
それに今はボスとか抜きで、恋人を家にあげてるだけだから…それは忘れないで

…あぁ、そうだな。今日は野暮なことは無しだな。
(相手も同業だからか嫌悪感や、傷だらけで情けないなんてことも思われていなく少し安心していて。相手の言葉に、確かに今は恋人としているのだから無粋な真似は止めようと微笑んで。手を後ろに伸ばし相手の頬に添え、顔を相手に向けながら引き寄せると、頬に軽いキスを落とし髪を洗いたいとおねだりして)
お返しにカールの髪、洗っても良いか？

あぁ、いいよ
（不意にされた頬のキスに嬉しそうに微笑みを返すと、彼からの頼みに頷いて彼が髪を洗いやすいようにと思い彼の前に行くとお返しに頬にキスを返すと洗ってもらいようお願いして）
じゃあ、お願いしよう

痛かったり痒いところあったら言ってな。
(相手が自分の前に来て座ると頭が下にきたため洗いやすくなり、感謝を呟くとシャンプーを掌に出して泡立てて。しっかり泡立てると相手の髪の間に手を差し込み指の腹で頭皮を優しく撫でながら髪を洗って)
髪柔らかいな……ケアとかしてるのか？

あぁ…大丈夫だ、気持ちいい
（洗ってもらうことは中々なかったが気持ちがいいものなのだなと思っていると髪について尋ねられて少し考えたが特別なことは思い浮かばず遺伝かなのだろうかと思い答えて）
特には思い浮かばないから…元々こうなのかもしれない

じゃあ元々の髪質か…ふは、触ってて気持ちいいよ。
(ケア等をしてないということは生まれ持ったものなのだろうと納得し、わしゃわしゃと洗っていく。目に入らないよう気をつけながら生え際も忘れずに洗うと上を向くように伝えて。シャワーで泡を流し終え、軽く水気を絞ると満足そうにして)
上向いてくれ、泡流すぞ。…うん、良し。

他の人にしてもらうのって気持ちいいんだね
（相手に洗い流してもらうと、なんだかいつもよりも気持ちよかったしすっきりした気がしながらお礼を言って。相手に何かお礼が出来ないだろうかと思いながら後ろにいる彼の方を振り返って）
シアみたいに上手くないけど、してみようか？

んー…そうだな。お願いしようかな…。
(他の人に洗ってもらうと気持ちがいいとの言葉に同意するよう頷くと、相手も洗ってくれると言うので少し考えてからお願いして。相手と入れ替わりで座ると程なくして指が髪の隙間を通って地肌に触り、洗ってくれる感覚があり気持ちよさそうに目を細めて)
…うん、確かに気持ちいいな。