俺たちが家族になる手筈が整っていた件(〆)

家庭的な男子ってなんかめっちゃ女子にモテそうじゃん！うらやましー
（彼がポツポツと呟いていくのを聞くと相手の机に肘をつきながらニコニコと微笑みながら彼に伝えて。「ん、いただきます。……え、まって甘い！これ！うっま！」と彼から差し出された卵焼きをいわゆるあーん状態で食べると、口元を手で覆うと甘い卵焼きに感動しながら彼に美味しいと言うことを伝えて）

…モテそうなんてこと、無いよ…俺なんか、より君の方がモテる、でしょ…？(ニコニコしながらモテそうだと言われてしまえば嬉しい気持ちはあれどモテるどころかそもそも友人すらまともに作ってない自分にそんな機会が訪れるわけもなく、モヤモヤしたままで。それでも卵焼きを美味しいと言ってくれる相手はとても可愛らしく、こうして直接すぐにお礼を言われるのも嬉しいよな、と思いつつも先ほど言われたモテそうの言葉に反論を伝え、自分よりも相手の方がモテそうだと告げ返し)

えー、そうかな、僕も別にモテるっていうより少し友達多いだけじゃない？てかさ！今思ったんだけどその『君』じゃなくて名前で呼んでよ！……嫌だった？
（彼が天音の方がモテるというその言葉に少し考えるそぶりを見せると自分的にはどちらかというと恋愛というより友達としてみられているのではと思ったがそれを言わずに『友達が少し多いだけ』ということにして、それを伝えて。すると、彼から自分の名前を呼ばれなかったことに気付いたのか、名前で呼んで欲しいと彼に伝えると勢いに任せていってしまったため、迷惑だったかもという不安が出てきて、彼に少し上目遣い気味で尋ねて）

…あー、えっと…俺、なんかに呼ばれても良い、のかな…天音、君…(相手からの勢いある言葉に思わず押され気味になりながらも上目遣いで問われてしまえば断れ無いような雰囲気を醸し出す相手にポツポツと呟くように相手の名前を呼んで。幸いなことにクラスメートらが相手を下の名前で呼ぶのはよく聞いていたため、相手の名前は比較的覚えていて)

お、陸空に呼んでもらえて僕、今ちょー嬉しい。（彼からの名前呼びに嬉しさが滲み出ていて。そして、自分も相手のことを呼んだ方がいいかと思いいつも、大抵友達のことを呼び捨ているため彼の名前を呼び捨てして。すると、「陸空も僕のこと呼び捨てでいーよ、無理にとは言わないけど」と彼にも呼び捨てをして欲しいと思い許可を出すが彼に迷惑かと思い無理に言わせるのはダメと考えそれを伝え）

そ、そう…？(相手の嬉しげな様子に変わってるなぁ、なんて思いながらも昔は自分も友達と名前で呼びあったりしたかったんだよなぁ…なんて昔の事を懐かしみつつ「まぁ、その…もっと仲良くなれれば、ね…？」と今はまだ君付けでいたいと言う意味を暗に込めて)

じゃあ、これからもいっぱい陸空に絡むわ（彼が『もっと仲良くなったら』というので、自分がもっと絡みに行けばきっと彼は呼び捨てで呼んでくれ、そしてもっと自分と仲良くしてくれると思い彼にそれを伝えると昼休憩が終わる5分前のチャイムがなって。「あ、そろそろ時間なるから戻るわ、ありがと！」と彼に声をかけながら椅子を借りていた人にお礼を伝えて自席に戻ろうとして）

え、あぁ、うん…(相手のポジティブな宣言の後颯爽と自席へ戻る相手の様子をただ気の抜けた返事でしか返せず見届ければ改めて相手の明るさに少し調子が狂いかけるも、まぁ悪くはないかもと思いつつ午後の授業の準備をし始め)

（午後の授業が終わり、特にすることも無かったため、窓側の席だから外をぼーっと見つめていながら「…そーいえば、なんか忘れてる気がする…」と母親に家を出る前に何かを言われた気がするが何を言われたか忘れていて。そして、中々思い出せず諦めたのか少しだけ寝ようと思い自分の腕を頬に乗せながら眠っていて）

んー、と…今日は…あ、そういや誰か来るって父さん言ってたっけ…(特に何事もなく授業も終わり、手帳で予定を確認していれば、ふと今朝になって突然今日の夕方以降に大事な来客があるから夕食を追加で2人分用意してくれという頼みごとをされた事を思い出して。いつも何かする時にはその日に言われたりするため慣れてはいるものの、相変わらずだよな…なんて思いながらも幸いなことに自分は部活をしていないこともあり、一度帰ってから買いに行っても時間に余裕を持てそうだ、と考え至りそれならと何を作るか考えとこうと席に座ったままメニューを考え、それに必要な材料で買い足す必要のある食材は買った方が良いだろうと考えていて)

（あまり寝れなかったのか眠った後数分経った後すぐに目が覚めて、寝起きな為頭があまり働いていないのか「……ん…、ねむい…」と呟きながら目を擦って辺りを見渡すと彼を見つけると自分の荷物を持ちながら「……、りく、まだいたんだ…、いっしょかえろ」と少し寝ぼけながら彼に話しかけて）

え…でも、俺なんか、より…(ある程度買うものも決め、手帳の買い物メモを閉じたタイミングでどこか眠たげな相手の声にそちらへ視線を上げつつ自分より他のクラスメートと帰った方が、そう告げようと周りを見るも殆どの生徒は教室を去っており、残ってるのは自分と相手だけであることを知り口をつぐんで。自分だけしかいないなら仕方ないか、そう思いつつ「わ、かった…良いよ…」とオズと頷いては荷物をもって相手と共に帰宅する選択を取りやや背を丸めたまま立ち上がり、相手と共に教室を出て)

やった、陸空と帰れる！うれしい！（段々頭が働いてきたのか彼と帰れるというだけでびっくりするほど喜んでいて。そして「…あ、思い出した！」とつい声に出して呟いて。母親に今日は『自分の家ではなく地図をもらって覚えた家』に帰ってきてと言われたのを思い出すと校門を過ぎると彼に「陸空は家の方面どっち？」ともし同じ方向なら途中まででも一緒に帰ろうと思い尋ねてみて）

え、あ…アッチ、だよ…？(いつも軽く背を丸めてるために特に何の違和感もなく歩いて校門を出ようとした所で何か思い出したらしき相手から帰る方向を問われ、何で聞くのだろうか、なんて思いつつも一緒に帰るのだからすぐ離れる事になったらあれか、なんて考えていて)

お、おなじだ！（彼ともし反対だったらどうしようと考えていた為同じとするとかなり安心した様子を見せて。すると自分の友達はみんな部活動をしているからか基本的1人で帰り家でも1人だった為誰かと一緒にいるのが余程嬉しいのかわかりやすいくらいににこにこしていて）

そっか…じゃ、行こ、っか…(相手は一緒の方向であるのがよほど嬉しいのか笑顔が絶えず、その笑顔は自分からしたら眩しくて仕方なく。それでも相手にそれを告げる理由も無いため行こう、と相手に声掛けして相手と共に出来る限りいれば相手も満足だろう、と思いながら帰宅の途につき)

（せっかく彼と帰れているのだから何か彼と何を話そうかと考えていて。すると友人から何か連絡が来たのか一瞬だけスマホを見ると怖い画像が送られてきたらしく先程の笑顔はなくなり少しこわばった表情になっていて）

…どう、したの…？(相手と歩きながらそう言えば帰り道に誰かと話す事も出来てなかったし、と思いつつチラと相手の方を見れば相手の表情が強ばっていてどうしたのかと心配の色を声に乗せて問い掛けて)

…あー…その…友達から怖い系の画像送られてきてさ…興味あったら…みる？（彼から心配され声をかけられると少し黙ると彼に何があったかを説明して。そして、彼がもしも興味あるならと思い自分はもう見たくないので彼に自分のスマホを先ほどの画像を開いた状態で渡そうとして。「…今日夜、1人で寝れなそー…オールか…？」と怖いものをみたので夢に出ると怯えていて。そしてこの様なことが何回かあったのかオールするかを悩んでいて）

あー…俺は、別に興味、無いけど…(相手から説明を受ければ何だか納得してしまいつつも怖い系の画像を集めたりしているわけでもないので、それを理由に遠慮しつつも相手が見なくて済むようにとりあえず出ている画像の出てるトーク画面を閉じる操作はして。そして徹夜をするか悩んでる相手の様子に自分がしてあげれることなんて無いよなぁ、とまさか自分の自宅を目指してるなんて分かるわけもなく「…ねぇ、家はコッチで良いの？」と自宅が近付いているため確認の声掛けをして)