初めて見る世界　〆

黒服 「畏まりました、ではお二人写真指名でお受け致しますね！」
(そう言って席を離れると、明らかにホスト始めたてであろう金髪マッシュでピアスジャラジャラの見るからにチャラめの新人と、背が高くて足の長いまるでモデルの様なスタイルのキャストに声を掛けると、二人に一人の女の子につき一人卓に着く様に指示して、)


…あらま。
(あからさまに目を逸らされた視線を見て、少し残念そうな顔をして"俺の事好きじゃなかったのかな"と内心思いながら、後輩従業員二人の接客に付く様子を見て、何も問題無さそうだなと確認すると、再びロッカーのある部屋に戻り、各々未だ支度をしている従業員に｢早めに準備してよ～、初回だから5分経ったら人回してくからねー？｣と声を掛けながら、基本下っ端→役職持ち→ナンバー3→ナンバー2→ナンバー1 の順番で初回の営業に着くため、鏡を見ながら少し自分も笑顔の練習等をしたりして、)