常連さん 2022-08-07 20:04:10 |
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アロン:
(仲間ならば当然の距離感だとは分かっていても、近付き感じる体温にどうしても小さく鼓動が音を立て。敵前では精悍なばかりの彼の柔らかな表情を見られるのは自分だけの特権だと浮かれては肩に置かれた手と相手の顔とをそわそわと見比べて、照れ隠しについ調子付いた口調でおどけてみせ。訓練でも戦地でも彼の強さは間近で目の当たりにしてきたわけで、むしろ守られるのは自分の場合の方が多かったのだが。仲間同士のスキンシップはどこまでが普通でどうしていたか、彼相手には今では思い出せなくなってしまった「普通」を懸命に装いながら肩に置かれた手を掬い上げるようにして軽く肩を組み返し相手の反対の肩へぽんと触れてから歩き出そうとして)
な、今さら何照れくさいこと言ってんだよ。…当たり前だろ、何かあったら俺が守ってやる!……なーんて、ナワーブの方が強いのは知ってるけど。
ジョゼフ:
(期待感を滲ませた声で呼ばれた名は聞き慣れた己の姓にほかならず、脈絡の無い展開に不可思議そうに緩やかに首を傾げて。デソルニエーズの名を持つ者といえば己か愛おしき半身か。愛おしい響きが消えるまで静かに思考に浸ってから、この荘園で指すのは自分のことで相違ないだろうと改めて名乗り。品のある穏やかな口調と面立ちに、上質な仕立ての衣服。相手の印象としては似た階級の出身で過去に何処かで会っていた、と考えられなくはないものの記憶の中に彼女は居らず。一度会った女性を忘れるような不躾な真似はしないだろう。自分の記憶には自信満々で、今ひとつ状況は飲み込めないままではありつつも高揚した声音を好意的に受け取っては警戒はせず、相手への純粋な疑問を投げかけるように穏やかに訊ね返してから相手の瞳をじっと見つめ返答を待って)
……?いかにも、私がジョゼフ・デソルニエーズ本人だが___何故その名を?君とは、今日初めて会ったのではなかったかな。
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