異端の街（　3L／人数制限アリ　）

【世界について】

　此の世界には魔力が溢れている。
　然し魔法を使えるのは《忌み子》と呼ばれる呪われた者のみ。
　大気中に存在する魔力を吸う、又は触れる事で魔法が使える様になる。

　呪いはこの世界の怪物に魅入られた者が受けると云われている。生まれつきの者が多いが、稀に子供が呪われることも有る。
　其の為、生まれてから成人する迄は多くの場合、魔除けとして怪物の絵が入った御守りを持つ。
　呪いを受けた者は容姿の一部が変貌し、一種類だけ魔法――特殊能力が使える様になる。変貌は耳の形が変わる等の小さなものや、尾や翼が生えたり、肌の色が変色したりと様々。それが《忌み子》と一般人を区別する要素になっている。

　怪物は一体のみと云われるが、古より伝わる書物や御守りの絵を照らし合わせると、竜や熊など様々な姿で伝えられている。正確にその姿を知る者は殆ど居ない。



　《忌み子》達は世界から疎まれ、まともな生活すら保証されない。
　彼等の望みは一つ、
　総ての者が平等に日の下を歩ける様になることである。









【街について】

　其の街に明確な名前は無い。
　街と言っても都市や国と呼んだ方が正しいと思われる程に広大だ。
　何しろ世界の《忌み子》の30％がこの街に住むのだから。

　街の動力は魔力で補っている。
　そして街は《長》と呼ばれる者が仕切っており、常に平和が保たれている。
　《忌み子》以外にも一般人が住んでいる地域がある。


「中心部」
　街の中心。《長》が住む城や商店街が有る。
　昼夜常に賑やかな声が溢れている。


「魔境の森」
　魔力が存在しない空間が広がる森。
　噂では精霊が居るとされる。


「日向の広場」
　中心部の前の祭りなどで民が集まる広場。
　旅商人や音楽家が常に居る、日当たりの良い場所。


「清めの川」
　大昔から流れている川。
　数々の災厄の被害を受けても、一度も枯れた事が無いと云う。
　街の貴重な水源の一つ。











まだ静かに。
怪物に見つかって仕舞うから。




（／主より
尚、この世界は某アニメより一部モチーフを参考にしております。
直接用語を引用はしておりません。）