名無しさん 2022-08-02 12:26:43 |
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………そうですか、分かりました。貴方の考えに異論はありません。最初からわかっていたことです、女でもない僕を娶っても子供は産めませんし、貴方にふさわしくもない私ですから。破棄いたしましょう、これで命を狙われたりしませんし大嫌いな貴方から離れられて…清々……します。では
(そう、わかっていた。いつかはこの関係は崩れること。それが少し早まっただけで、丁度いい機会だっただけ。そう言い聞かせながらこれまで相手を困らせていただろう数々の私の悪いところをあげてから、大嫌いだと言う…どんな嘘よりも心が痛い…でもこれは、私がそばに居たのに彼を守れなかった…そのツケだ、きっと普通の令嬢と結婚することが彼の幸せ。私は国に帰ればいい。貴方から離れられて清々すると言った瞬間、頬に涙が滴ってしまったのが肌でわかって後ろを向いて、そのまま部屋に戻ろうとして)
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