匿名さん 2022-08-02 08:33:24 |
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別に何でも──いや、真幌がいてくれるおかげかな。この時間が幸せっていうか。( 彼の手が己の手に被さる。触れたところが温かくなって、それだけでどきりとしてしまう。何でもない、機嫌が良いわけではない。そう否定するのは簡単で、楽なことだ。誤魔化してしまえばそれで終わるのかもしれないが、きっと彼はそんなことを求めているわけではない。せっかく二人きりでいるのに、ここで我慢するのもおかしいだろう。上手く目を見られないまま、本音を吐露して。不安になったり、嬉しくなったり、彼といると感情の変化が大きくて忙しい。ざわつく心落ち着かせながら、そっと目を閉じる。この空間こそが幸せで、今だけは何も気にせずにいられる。彼も今、心地よいと思ってくれているだろうか。彼の方へと視線向け、柔らかな笑みを湛えて言葉を紡ぐ。マネージャーとしても、恋人としても、彼を支えるのが己の役目なのだから。不意に片手を頬へと滑らせ、そっと口付ける。とはいえ、大胆な行動に出られるはずもなく、頬への口付けが精一杯で。すぐにぱっと離れては、何事もなかったかのように振る舞って )此方こそ。いつも頑張ってるの見てるし……でも、無理だけはしないでよ?
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