匿名さん 2022-08-02 08:33:24 |
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……ん、嬉しい。ねえ、一口食べる?( 私のために、だなんて言葉が柔らかく心に響き、無意識に頬が緩んだ。ずっと一緒にいるのに、少し離れたその間に彼が己のことを思ってくれた事実が喜びを連れてくる。些細なことで嬉しくなるのも、嫌になるのも、感情が揺れるのはきっと相手が彼だからなのだろう。フルーツタルトをフォークで一口切り分けて、彼の口元へと差し出してみる。周りには誰もいないのだ、少しくらい積極的になっても罰など当たらない。寧ろ、今だからできることだ。すぐ傍に感じる彼の体温が、心を占める靄をすっと晴らしてくれる。安心すると同時に、満たされた感覚にずっとこうしたかったんだと思い知らされた。堪え性のなさゆえ、同じようなことがあったらまた嫉妬してしまうだろうけれど。自分に言い聞かせる風にして心を落ち着け、嫌な光景を頭から追い出す。大分心が軽くなったとはいえ、あっさり離れる気になれるはずもなく、彼へと寄りかかるようにして甘え。面と向かって言うのは照れくさくて、聞こえるか聞こえないかの声量で"好き"と呟き )そう、だよね……うん、わかってる。仕事の邪魔したくないし、気にしないようにしなきゃね。
( / 寛大なお言葉、ありがとうございます。またお待たせしてしまうこともあるかもしれませんが、今後とも宜しくお願い致します……!背後様もお体には気を付けてくださいね。 )
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