匿名さん 2022-07-29 15:54:00 |
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今日もお疲れ様、ね。さぁさ、晴坊やは学校に遅刻とお寝坊さんをしないようにしないとね。
(勢いが弱った攻撃を捌くのは容易いこと、部屋や空間じゅうを不快に響かせる瘴気や怨嗟の声の中で響く調伏の令に一際耳障りな断末魔が部屋の中に煩く反響し、そしてそれも割れたガラスによって吹き曝しの状態になっていたために外からの夜風に紛れてかき消えてしまう頃には瘴気によって薄らと影や靄がかった空気も綺麗に消え去ってしまっていて。みるも無残としか言えない様相の部屋内で脅威が一切なくなったことを確認してから日傘を閉じて一振りするとその手にはもう日傘は無く、主が告げた依頼費としては命と比べたら安いものであろうがそれ以上に散々な状態となった商売道具である機材や住まいである部屋の状態、隣近所からの苦情の処理とトータル的にプラスかマイナスかどちらかと思えるのは依頼人次第なのでその辺りはもうこちらの手を離れて関わりないことであり、部屋の惨状とは正反対にこの部屋へ入って来た時と同じようにゆったりとした所作で土下座状態な依頼人へと一礼を送ってからそのまま部屋から、そしてマンションから出て行って。この夏の時期では朝陽が昇って来るのもあと少し、それまでどれだけ寝られるのか、そもそも学校には間に合うのか、ただそれは式としての責務ではないので何処か面白がるような響きで呟いて家路を辿り、そして暗くなっていた夜空は白んで明るくなってまるで夜中にあったことなど無かったかのように、もしくは誰も知らぬ出来事であったかのように何事もなく今日も今日とて「今日」という朝を迎えていき)
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