匿名さん 2022-07-29 15:54:00 |
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……まぁ、そうだな。
うちみたいなのは特殊か。
(相手の言葉を聞けば、通常はそういった不思議な現象に興味を惹かれてやったり、研究してもわからない事を更に究明しようするし、居ないと判断する人間や有り得ないと判断する人間の方が多いだろう。うちや賀茂家のような元が陰陽師の家系の者はそういったモノが居るとわかっているしその対処方を知っている者がいるにはいるが、それでも時代の流れか見える者は勿論祓える者が極小数になってしまった現代では、元陰陽師の家系の者でも信じない者が少数ながら出てくるようになってしまった。そんな中、土御門家で1番見える、話せる、触れられる、祓えると全てを兼ね備えた自分が生まれ、それがわかった時の家の喜びようは凄かったと母から聞いているが、だとしてもあの大陰陽師として有名な安倍晴明と同じ漢字で読みが違う名前をつけるのは如何なものかと思いはする。依頼人が玄関へ出てきて部屋の中が玄関から軽く見えれば、確かにナニカがいる気配を感じ取り、やり方はどれを参考にしたのか不明だがどうやら本当にこの依頼人はひとりかくれんぼをして成功させてしまった不幸な人物らしい。自業自得と思う気持ちも無くは無いが、式である相手が入った瞬間電灯がバリンと音を立てて壊れれば、早々壊れる物でも無ければ、先程見た限り新しくヒビらしいものも無かった。それなのに壊れた電灯に依頼人はビビり倒して「ヒッ……!」と声にならない悲鳴をあげると、怖くて堪らないのか手は勿論体を小刻みに震わせて恐怖心と戦っており)
………本職が来たんで、帰れって悪あがきってやつかな?
それか俺に恐れを成したかとか?
(相手の言葉に返すように上記をどこか飄々とした口調で答えれば「んじゃ、お邪魔します」と一言言って玄関で靴を脱ぎ、部屋へと入れば、確かにナニカが這ったような水の跡やラップ音と言われるようなパチンパチンと言った音が部屋中にこだましており、それなりの防音性はありそうな部屋だからかきっと今日まで隣の人は知らずに安眠していたのだろうと予想すれば、ひとりかくれんぼに使用した筈の人形もしくはぬいぐるみにナニカが入り、害を成している筈だし、成功しているという事は公式な手順を用いたという事なので、包丁と言った何らかの武器を持った状態でどこかにいる筈なので、それを探すかと足を踏み出しかければ、ここで依頼人を1人にして何かあったら無駄骨だなと考え、懐からゴソゴソと1枚の特殊な模様なようなものが書かれた護符を依頼人に渡せばお守りになると言った途端、それをクシャクシャになる位握り締めるのを横目で確認すれば、それではと次こそは足を踏み出して目的の人形もしくはぬいぐるみを探しにクローゼットや浴室と言った色んな場所を物色し出し「信乃さーん、いたら俺に連絡してねー。」と先に部屋に入っている相手にそう声をかけつつ目的の物を探して)
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