yume 2022-07-22 21:04:30 |
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>キース
お前がちゃんとしている部類なら魔界はここまで力をつけていないだろう。
(冗談のように笑う彼の言葉を聞くと少し自嘲じみた笑みを浮かべる。口から出た言葉は、どこかそんな奴らに自分たちが負けたという事実を認めたくないという思いも含まれており。相手の堕落さが自分にも移ったのか、そのままの体制でこちらに手を伸ばす相手を見てわざわざ動くのが面倒になったのか「机の上に置いておいてくれ」と伝え。
>アゼル
……お前――。
(リビングの本棚で偶然人間界の本を見つけては本をぱらぱらと眺めており。ふと物音が聞こえ、そちらに目を向けると彼の姿が目に入り。すぐに彼から視線を逸らすも、お腹を空かせている様子の彼に気付いてはキッチンカウンターの方を指さし。「…先ほど採ってきたばかりの果物ならそこにある」と小さい声で伝えて。
>ルミエ
…お前のような純粋で若い天使が祈れば神もすぐに手を貸してくれるだろう。
(目を輝かせるルミエを見ると何故か少し申し訳ない気持ちになり。大天使長という立場であるにもかかわらず大勢の仲間を犠牲にしてしまった自分は敬われるような天使なのだろうかと思い。せめてルミエだけでも助けてもらえないだろうかと考えつつ館の中へ入り。
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