匿名 2022-07-20 22:19:23 |
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( 歩を進める相手の足音が止まったかと覚えば振り返った足元に此方も倣って足を止め、優しく頭から肩へと降ろされた羽織の開放感にぱたぱたと数度猫耳がはためき。目線を下げていた為に此方に向かう掌察しつつもされるがままに受け入れれば強制的に相見える瞳。自身の背後から会場の光が相手の瞳に入り込み暗闇で鮮やかに赤く輝く彼の瞳と反して、達観した生気の見えない青色を絡ませて。意地の悪い笑みと共に口にされる脅迫めいた言葉に浮かぶ感情は諦念のみで、一度瞬きすれば顔の角度はそのままにあからさまに目を薄め視線を下に背けて。そのまま淡々とした物言いながらも精一杯の嫌味で言葉を始めれば、感情の籠らぬ無機質な声色で唯々諾々。)……確認せずとも、私の四肢五体、身体髪膚全て貴方様のものにございます。なんなりとお申し付けください。
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