名無し 2022-07-17 02:29:32 |
|
通報 |
【神宮寺 祈理】
――あ、えと……ありがとうございます、織部先輩。
(かけられた優しい言葉が嬉しく、同時に頷くことはできないとも思う。上手くやらなくてはいけない訳ではないけれど、上手くやれると思っていないといけないのだから。視線を上げて少しばかり戸惑うような様子を見せた後、肯定でも否定でもないお礼の言葉と共に表情を緩めては、彼の頬を伝う血液に気付いて慌ててハンカチを取り出して。指示には反射的に頷いてしまいそうになりつつ、雑に傷口の辺りを拭う様子に眉を八の字に下げれば、一歩距離を詰めて物言いたげな瞳を向け)
えっ、はい。了解で――じゃなくて、先に手当です! ダメですよ、ちゃんと消毒しないと…!
【加賀谷 美鈴】
ああ、あれか。昔一度だけ連れていかれた事があるが――いやぁ、酷い目に遭った。
(廃ビル、そして定期的な退治。そんなキーワードから該当する任務に思い至れば、コーヒーを一口啜ってから口の端に微苦笑をのせて。サーバに任務の情報が上がっていると聞けば、マグカップをコースターの上に置き、キーボードを操作して目的の資料を開いてざっと目を通す。そして前回の討伐日時の項目に目を留めれば、補助資料の中から神秘生物の発生数と期間の相関を示したグラフを表示して眺め)
――ふむ、確かに。前回の討伐から大分経っているようだな。これだと、それなりの数が湧いているんじゃないか?
| トピック検索 |