かわいいなんて言わないで。(〆)

(帰りの道中も散々ついて歩いてきてはからかい倒すような言葉をかけ続けてきた相手。今どきそんなフィクションじゃないんだから誘拐されて売られてなんてするわけないだろ。
……ないよね？

そんなこんなで体力を消耗しながらもようやく解放されるかと思いきや、家の中にまでついてこようとしてるのか同じアパートに入ってくる相手。
なんでだよと突っ込んだはいいものの、相手は相手で少し困惑しているというか、まるでここか自分の家のような言い方で……。)

だ、誰がお前のことなんてストーカーするかよ！
……て、てかお前、その言い方だともしかしてここが家……だったりすんの……？

(相手の口から出てくる言葉から予想されるこの上記のオチを、もしかしてと頭に浮かべては自分のポケットからキーホルダーも何も無い鍵を取り出して相手に見せる。
それは紛れもなくこのアパートの鍵であり、もし相手もそうならほとんど同じような鍵を持っているはず。
こちらが見せたのは、少なくとも自分は間違いなくここに住んでいるということを示しており。)

(/わかりますわかります！笑　それでその場にいるのもいたたまれなくなっちゃってそうですよね。
お、これ逆に綵芽ちゃんにいっぱい食わすチャンス……？(違う)
ストーカーは笑っちゃいました。いいふたりですね～笑)